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【ENBAN TOKYO】SKUの少ない小さなブランドにとっても敷居が低い“co-storeサービス”を活用したオフライン展開

作成者: @cosme for BUSINESS編集部|Oct 6, 2022 7:36:12 AM

「ENBAN TOKYO」は、「#みんな違ってみんなKAWAII」がコンセプトの東京・渋谷発のコスメブランドです。キラキラメイクが楽しめる偏光パールやグリッターがたっぷり入ったアイテムが特徴で、商品を通して、「誰かのためではなく、自分のために好きなファッションやメイクを思い切り楽しむことが一番のKAWAII」というメッセージを発信しています。2021年から@cosme TOKYOの短期プロモーションをリピートして下さっているENBAN TOKYOが、@cosme TOKYO2階にある“co-storeサービス”(最短1カ月から、目的・用途によって場所と期間を選べるサービス。出店型で展示・販売も可能)を利用したプロモーションを実施しました。出店にあたり工夫したことや、出店後の反響などについて詳しくお聞きしました。

【今回お話をお伺いした方】
株式会社ENBAN

宮田裕介様

EC中心から、POPUPや期間限定SHOPを中心にオフラインでも展開

ENBAN TOKYOは、渋谷のKAWAIIを発信するInstagramのメディアから誕生したブランドです。2020年8月に化粧品ブランド「ENBAN TOKYO」をローンチし、ECを中心に展開してきました。2021年4月からは、NOINや@cosme SHOPPING、Qoo10などのコスメ系ECプラットフォームでの取り扱いを拡大するとともに、体験型ショップや百貨店でのPOPUP、期間限定SHOPでオフライン展開にも力を入れています。

「より多くの人に手にとってもらいたいと考えると、自社EC中心だと限界があり、成長が見込みづらいと感じていました。顧客調査を行ったところ、実際に商品を手にとってラメ感、パール感を試していただくと、とても反応がよいことがわかっていたので、オフラインでの展開はマストだと感じていました。ただ、直営店を持つことは容易でなく、ドラッグストアやバラエティショップへの卸も検討しましたが、出店条件が厳しく断念。現在は、POPUPや期間限定SHOPを中心に全国展開して顧客接点を増やしています。ENBAN TOKYOのアイテムは、若年層向けと思われるのですが、出店してみると、実際は百貨店でもよく売れますし、客層問わず、幅広い層に支持していただいているのを感じます」(宮田様)

マルチに使える偏光グリッターが入った「マルチグリッターカラー」。
宇宙をテーマにしたネーミングにも特徴が

小スペースでも独自の世界観を演出。co-storeサービスでユーザーのリアルな声を収集

@cosme TOKYOの2階にあるコーナー「@cosme Selection」は、手間なし・リスクなしでブランドとお客様の出会いをつくる新しい出店モデル「co-storeサービス」 のひとつです。動画やPOPを設置してブランドの世界観を伝えることで「試せて楽しい」出会いの場を創出するだけでなく、コンセプトを伝える専任スタッフを配置しており、ユーザーの声を直接聞いてデータ収集ができるので、テストマーケティングにも役立てることができます。お客様は、気に入った商品は店頭ではもちろんのこと、@cosme SHOPPINGもしくはブランドのECで購入することができます。出店期間中、ENBAN TOKYOは3桁の売上を達成されました。

co-storeサービスの特徴

「co-storeサービスは、SKUの少ない小さなブランドでも小スペースで展開できますし、何より@cosme TOKYOというコスメの聖地に低コストで出店できるのが魅力的でした。ほかの体験型ショップと比較してみて圧倒的に違うのは、その集客力です。平日でもコスメ好きの方たちがたくさんいらっしゃいますし、それと比例して、売上も伸ばすことができました。また、『@cosme TOKYOで買いました』といったユーザーのSNS投稿も、出店期間中は増えていましたね」(宮田様)

出店にあたり、こだわったのは世界観の演出だといいます。

「東京渋谷発コスメブランドという世界観をもっとも大切にしているので、そこをどのように表現できるかについて丁寧に相談にのっていただき、専用の什器を置いたり、棚を装飾したりして、自由に設計できたのがよかったです。自社ECに掲載している『イエベ、ブルベ向けのおすすめ』という紹介がとてもわかりやすいということで、店頭のタブレットに入れて案内することを提案していただくなど、『こうしたらもっと手にとってもらえるのではないか』と一緒に売り場を作り上げてくださいました。co-storeサービスのコンセプトである、“ブランドと店舗が共に顧客体験を創り出す”をまさに体感することができました」(宮田様)

ぱっと目を引く、まるで宇宙空間にいるようなディスプレイが印象的だったのか、店内を一巡したあと、再訪するお客様も多かったといいます。また、ENBAN TOKYOは、2022年9月にオープンした「@cosme STORE ルミネ横浜店」にも出店。@cosme TOKYOのco-storeサービスとは異なる棚展開を行い、注目を集めています。

@cosme STORE ルミネ横浜店でのディスプレイ

越境ECからスタートして世界にも発信していきたい

ENBAN TOKYOのこだわりのひとつに、MADE IN JAPANの高品質があります。クルエルティフリー認証を取得済、ヴィーガン認証も現在取得申請中で、クリーンビューティにも積極的に取り組んでいるそうです。最後に、ENBAN TOKYOの今後の展開についてお聞きしました。

「ローンチ時から海外展開は視野に入れており、独特な世界観×クリーンビューティというユニークなポジションで、世界を目指していきたいと考えています。まずは、越境ECからスタートしてオンライン側の取り組みを強化していきたいです。加えて、ポストコロナで観光客が戻ってきたときにインバウンドをしっかり獲得していきたいので、オフラインの接点強化も引き続き行っていきます(宮田様)

Text:小野梨奈(カレイドスタイル)