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なぜ@cosmeはインスタライブを続けるのか|連載:@cosme編集長の「いつもなにかを考えている」Vol.7

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@cosme編集長・篠田による定期連載。ユーザーの姿を通して気づいたこと、そしてちょっと先の未来のことなどについて独自の目線で語ります。Vol.7のテーマは@cosmeのライブ配信の意義について。

コロナ禍だから、ライブ配信をスタートした

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今日で3月も終わり。あっという間に時間が過ぎていきます。

そして、コロナ禍になって約一年。世界でも日本でも色々なことが起きた一年でしたが、自分のこととなると記憶がぼんやりしているのが不思議です。

コロナ禍になって@cosmeが新しく始めたことといえばライブ配信。Instagramをはじめ、TwitterやYouTubeなどさまざまなプラットフォームでライブ配信を実施してきました。そこで、今回はそもそもなぜ@cosmeがライブ配信を始めたのかを振り返ってみようと思います。

コロナ禍になってまず考えたことが、ユーザーとブランドをつなぐ@cosmeの役割についてでした。@cosmeは一方的に情報発信をするだけではなく、ブランドの情報やクチコミを見て、すぐに購入することができるーー。さらに実際に美容アイテムを使って、そのクチコミを投稿して……という美容が循環する場所でもあります。

そのため、情報発信をするだけではなく、ユーザーのなんらかのアクションにつながる仕掛けが必要だと考えました。そう考えていくと、シンプルにライブ配信をやってみよう、とつながっていったのです。

ライブ配信をするうえで、絶対に守っていること

そして、ライブ配信をするうえでこれは絶対に守ろうと決めたことがあります。それは、@cosme編集長としてライブ配信に出る際、多くのユーザーの意見を伝えてあげることでした。私個人の意見ではなく、ユーザーの意見を代弁する役割を担おうと決めたのです。主役はあくまでもユーザーで、@cosmeはプラットフォームであり、ユーザーにとって有益な情報を発信する立場と捉えているからでもあります。

そんな考えをもとに、2020年上半期のベストコスメアワードのタイミングでインスタライブをスタート。

最初はすべてが手探り。どういうテンションで話すといいのか、コメントはぜんぶ対応した方がいいのか、紹介するアイテムの数はどれくらいがいいのか……などなど、まずはやってみて修正していくというスタイルです。

コンテンツの内容も、ヘアメイクさんにHow Toを聞いてみる、ひとつのブランドにテーマを絞ってとことん深堀してみる、など思いついたままに挑戦していきました。そうやって継続した結果、いまに至っています。

ブランドコラボからメディアコラボまで

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どのライブ配信もそれぞれ思い出深いのですが、ローラ メルシエが開催した12時間連続配信の「1日限りインスタライブイベント ローラ メルシエ 1 Day Fes 2020」は印象に残っています。

さまざまなゲストをお迎えした枠のひとつに@cosmeでの配信を行いました。ブランドのご担当の方から「アイテムの紹介に囚われず、自由にいま感じていることを話してください」と言われ、とてもリラックスした気持ちで配信に臨めたことを覚えています。さらに、その番組でご紹介したアイテムが、番組終了後、@cosme SHOPPINGで数分で売り切れてしまったこともうれしい驚きでした。ユーザーの心を動かせたという手応えを感じられて、「やってよかったな」と心から思いました。

また@cosmeは、2020年からVOCEとのお取り組みを継続して行っており、たくさんのコラボ配信も行っています。上半期と年間のベストコスメアワードの際は、お互いのベストコスメについてのライブ配信を行いました。そして、ライブ配信にとどまらず、@cosme TOKYOで棚をコラボで設置したり、VOCEのベストコスメ受賞アイテムのページを@cosme SHOPPINGで設置し、購入へつなげるなどの取り組みにまで広がっています。

そして、特に反響が良かったのは、@cosme ストアの美容部員とのコラボ配信です。@cosmeの美容部員は、あらゆるブランドの情報を熟知しているため、さまざまなアイテムをご紹介することが可能です。また、ユーザーからも美容部員への信頼はあつく、多くのコメントが寄せられ、内容の濃い双方向のライブ配信が実現できています。

ユーザーの時間を有意義なものにしたい

そんな風にして2020年6月からスタートして@cosmeのライブ配信。いまでは多くのタイアップの案件をいただいたり、ユーザーからも@cosmeのライブ配信として認知され、次のフェーズを考えるタイミングに来ています。

最後に。私がライブ配信で何よりも大切にしているのは、見てくださったひとりひとりが「あー見てよかったな」「なんか元気になったな」と感じていただけるかどうか。ユーザーの貴重な時間を少しでも有意義なものにできたら、そんなにうれしいことはありません。

 

この連載に対するご意見・ご感想などぜひお聞かせください。より良い美容業界のためにみなさまと対話していけたらと思っております。

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写真・文/篠田慶子

 

 

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profile

篠田慶子(しのだ けいこ)

@cosme編集長。東京都生まれ。大学卒業後、ファッション誌でスタイリスト・編集者を経験。その後、フリーペーパーの編集者を経て、株式会社メディアジーンにてcafeglobe編集長、GLITTY編集長を経て、2017年10月に独立し、現職に至る。Pinterestのフォロワー数は26万人を超える。

 

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