台湾の20-44歳女性65%が利用している@cosme(台湾)。2023年8月8日開催のウェビナー「@cosme (台湾)を活用した日本ブランドの台湾市場への参入・攻略方法」では、海外旅行が解禁となり日本で化粧品を購入することに関する関心がコロナ前の水準へと高まっている台湾生活者の近況や、@cosme(台湾)運営のi-TRUE Communications Inc.が日本ブランド向けに打ち出したインバウンド施策支援はじめ3つの新規サービスなどを同社 代表取締役社長 陳宗明がご紹介しました。ウェビナーの模様をダイジェストでお伝えします。
@cosme(台湾)を運営するアイスタイルグループの台湾子会社i-TRUE Communications Inc.では、2015年にコスメマーケティング総研(Cosmetic Marketing Research Institution, CMRI)を立ち上げ、@cosme(台湾)に蓄積されるデータをもとに分析やトレンド予測を行い、定期的にレポートの配信やセミナーを行っています。
今回のウェビナー第一部「直近の台湾ビューティ市場、ならびにそのトレンドについて」では、同セミナーで紹介した2023年上半期のユーザー行動の特徴やトレンド予測を一部公開。2022年末から、マスクを外した生活や外出の機会が増えてきたことで、日焼け止めやファンデーション、メイクアップ製品への関心が高まっていること、その一方で、コロナ期に一時期関心が高かったクレンジング、スキンケア、フレグランスのカテゴリーでは関心度が下降傾向にあることなどを紹介しました。
>>アイテムカテゴリー別の台湾での関心度・購買経路の変化、注目キーワードなど、さらに詳細なデータをお知りになりたい方はお問い合わせください
また陳は、@cosme (台湾)はいまや台湾の20〜44歳の女性の65%が利用しているサイトであり、日本ブランドだけでなくグローバルブランドや韓国ブランド、台湾現地ブランドなど化粧品全般について台湾の生活者が調べたいときに使われている状況のなか、ここ半年ほどで、特に日本に関連した検索ワードでのサイトへの流入が増加していることを紹介しました。
台湾地域におけるGoogle検索数も、「日本 コスメ」「日本 化粧品」、そして東京・原宿の@cosme旗艦店「@cosme TOKYO」といった日本に関連するワードの検索数がここ1年ほどで大きく伸びていました。
この背景について陳は、台湾から日本への観光旅行客増加との関連を指摘します。日本政府観光局の調査によると2023年1〜6月の台湾から日本への旅行客数は約177万人で、これは中国大陸からの旅行客数がいまだ回復途中であるなか各国中2位でした。また2023年4〜6月期の国籍・地域別にみる訪日外国人旅行消費額も総計1兆2,052億円中、台湾が1,739億円とトップでした。これは、コロナ前の2019年4〜6月期と比較しても約123%という金額で、総計は同95.1%とまだコロナ前を割っているという状況から見て、インバウンドの回復は台湾からの旅行客が牽引していると言えそうです。
陳は「台湾の生活者は、日本への旅行がまたできるようになり、日本に来た時に購入しようと、日本の化粧品への興味関心や購買意欲が高まっている状況ではないか。日本ブランド様には次に紹介する新サービス含め、@cosme(台湾)を活用してぜひ台湾の生活者にアプローチしていただきたい」といいます。
「@cosme Beauty Ranking Tour 解鎖櫻色綺肌 2023春季 美妝遊樂園」
第二部では@cosme(台湾)の新しい3つのサービスなどを紹介しました。新サービスの1つめはリアル開催のポップアップイベントです。
@cosme(台湾)のポップアップイベント第一弾として2023年2月に2週間開催した「@cosme Beauty Ranking Tour 解鎖櫻色綺肌 2023春季 美妝遊樂園」を振り返るとともに、同11月に開催することが決まった第二弾の概要を紹介しました。
第一弾のポップアップイベント「@cosme Beauty Ranking Tour 解鎖櫻色綺肌 2023春季 美妝遊樂園」は、台湾に15店舗ある三越伊勢丹の海外店舗のひとつ新光三越台北南西店で実施。次世代型自販機やバーチャルメイクアップなど、オンラインと連動したアトラクションを展開するとともに、物販コーナーでは、日本ブランドはじめ、韓国、台湾などの約70ブランド556SKUを展示販売(一部商品は展示のみ)し、約1万1,500人の来場者で賑わいました。
台湾在住のKOL約100名を招待しての先行体験会や、連日のインスタライブを実施して、SNSによる情報拡散も行い、SNSでは一般の生活者の投稿含め524件の露出につながりました。
ポップアップイベント第二弾は同じく台北にある新光三越の、若い世代に人気の信義区に位置する台北信義新天地A11館 で、年に一度の大セールである「週年慶セール」の期間に重なる2023年11月8日(水)〜 20日(月)に開催予定です。
約200平米に@cosme TOKYOを再現して、第一弾同様に台湾の生活者が人気商品を体験したり購買が可能な場とし、出展ブランドのご希望に応じて、会場内での1ブランド単独のアトラクションやライブ配信なども設計します。ポップアップイベントは今後も年に2回の開催を予定しており、2024年は4〜5月頃に開催を予定しています。
>>2023年2月開催「@cosme Beauty Ranking Tour 解鎖櫻色綺肌 2023春季 美妝遊樂園」の詳細レポートはこちら
>>2023年11月開催予定のポップアップイベント第二弾出展についての問い合わせはこちら※
※台湾での商品流通状況によって、イベント出展にあたりご準備いただく内容や締め切りなどが異なります。お問い合わせ時期によっては、11月のイベント出展には間に合わない可能性がございます。恐れ入りますが、ご了承ください。
新サービスの2つめは来日観光客向けのインバウンド施策支援※です。旅行前の台湾の生活者に対し、@cosme (台湾)のブランドページ、あるいはポップアップイベントの会場で旅行中@cosme TOKYOで使えるクーポンを配布して、日本での商品購買や、旅行後のクチコミ投稿、提携する越境ECでの購買につなげます。
※本施策の実施には、@cosme TOKYOにおけるブランド商品の販売有無、クーポン引換可否などの確認・相談が必要です。
誘導にはインフルエンサーによるプロモーションも活用できます。陳は「@cosme(台湾)では、定期的にKOL招待イベントを実施するなどして、化粧品に強いKOLやKOCとつながりを持っている。フォロワー数10万超えから1万人規模まで様々な人材を提案できる」といいます。
新サービスの3つめは@cosme(台湾)サイト内での誘導枠設置です。台湾の大手アフィリエイト中間業者iChannelsとの協業で@cosme(台湾)サイト内にブランド公式サイトなどへの誘導枠を設置するとともに、iChannelsの13万を超えるKOL/KOCネットワークも活用して、宣伝誘導を行うことが可能になりました。これに加え、2023年下半期は、「週年慶」や「双11」など、@cosme(台湾)サイト全体で毎月テーマを変えたキャンペーンプロモーションを実施し、@cosme(台湾)ユーザーを購買へと誘導する予定です。
@cosme(台湾)では、他にも既存のサービスとして、ブランドとのタイアップ企画やPR記事のほか、@cosme(台湾)サイト上にブランドのオフィシャルページを持ってユーザーと密なコミュニケーションを取ったり、ユーザー行動の分析を行うことができる「品牌館(ブランドファンクラブ)」や、公式通販サイト「@cosme SHOPPING」を展開しており、日本の@cosmeとほぼ同じしくみを有しています。
2004年4月のサイト開設から約20年の歴史を持ち、台湾におけるSEOにも強い@cosme(台湾)を活用してみませんか。