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ウィズコロナの店頭で安全かつ満足度の高い「お試し」体験の国内外3事例

作成者: @cosme for BUSINESS編集部|Nov 12, 2020 5:30:00 AM

Siriporn Pimpo Image via Shutterstock

ビューティアドバイサーのマスク着用や、カウンターを仕切る透明なパーテーション、テスターをおおうカバーの設置などを行いながら、各社が店頭におけるタッチアップや、テスター設置を再開するなか、お客様により安心して店頭でのトライアルを楽しんでいただくための、さらに一歩進んだツールも国内外で登場しています。今回はそんなより良い化粧品の「お試し」体験を提供している3つの事例をご紹介します。

手をかざすと適量のテスターを自動で提供するディスペンサー

Meiyumeの非接触テスターディスペンサーのプロトタイプ
出典:Premium Beauty News

香港に本社を置くMeiyumeが開発した非接触テスターディスペンサーは、手をかざすと適量のテスターが自動的に提供されるモーションセンサーによるディスペンサーです。手をかざすだけでディスペンサーに触れる必要はありません。デザインはブランドに合わせてカスタマイズ可能で、電池式のため設置する場所の自由度も高くなっています。今のところ美容液などの提供を想定したスキンケア用のほか、フレグランス用、ファンデーション用のモデルが発表されています。

出典:The Global Beauty Tech Forum

フレグランス用は、センサーによってスプレーのヘッド部分が押される仕様で、装置に製品をそのまま置くだけなので、テスター用の特別なパッケージボトルを製造する必要がありません。ファンデーション用のテスターはシェードごとにセットアップするスタイルで開発が進められています。

1回分がスティックに塗布されたエコなリップテスター

出典:Livcer公式サイト

フランスの化粧品サンプル製造企業Livcerが開発した「Livstick」は、1回使用分の口紅が木製のスティックに塗布された個装のテスターで、まるでマッチ棒のような見た目です。店頭で顧客が自分でタッチアップする場面での利用を想定しています。

口紅のほかにもアイブロウやアイライナーなどのテスターにも活用可能といいます。また、個装パッケージはポリエチレンだけで作られていて、使用後は木のスティックとパッケージで分けるだけでごみの分別収集が簡単にできます。

 マスクをしたままジェスチャーや音声で操作可能なバーチャルメイク

YouCam メイクで知られるPerfect Corp.は、店頭設置のタッチパネルでもバーチャルメイクを提供してきましたが、来店客の多くがマスクを着用するようになったことを受けて、マスクを認識して、マスク以外のパーツでバーチャルタッチアップができるようアプリケーションを改良しました。

口紅に関しては、腕をかざすと10色ほどのリップシェードがバーチャルで映し出され、肌トーンとの相性を確認できるようになっています。

さらに、利用者がタッチパネルに触れずにすむように、ジェスチャーや音声でバーチャルメイクや写真撮影の操作を可能にしました。例えば、親指で左を指せば「次の色」、下を指せば「前のカテゴリー」、ピースサインで「写真を撮る」といった具合です。最後に画面上に掲出するQRコードで、利用者にスマートフォンを介してバーチャルトライした商品の詳細情報を提供します。