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【リサーチプランナーが回答】上半期新作べストコスメレポート2023ウェビナーへいただいた質問一覧を公開!

作成者: @cosme for BUSINESS編集部|Jun 20, 2023 9:42:15 AM

2023年6月15日(木)に開催いたしました「@cosme上半期新作ベストコスメアワード2023レポート 受賞商品とクチコミから読み解く生活者の今とこれから」ウェビナーのQAパートにお寄せいただいたご質問にリサーチプランナーがお答いたしました!ウェビナー中にお答えできなかったものをご紹介いたします。

ウェビナー未回答Q&A一覧

上半期の韓国コスメの流行トレンドなどございますでしょうか?

これまでも人気のあった商品が、今期も継続して支持された印象です。それに加えてスキンケアでは、インフルエンサーの声で再販に至ったMEDIHEAL(メディヒール) ミルクブライトニングトナー、ベースメイクではTIRTIRのマスクフィットシリーズのラインエクスパンジョン(化粧下地やフィクサー、新クッションファンデなど)、メイクアップではローソンで買える韓国コスメ&nd by rom&ndなどが話題になりました。
韓国コスメのランキングはこちらからご確認いただくことができますので、ぜひご活用ください。
https://www.cosme.net/categories/pickup/1039/ranking/

メイクアップは韓国だけではなくアジア域の商品も話題になっていることとカラー系の下地の種類が増えていること(より個人の需要に対応できるラインナップを拡充している)印象ですが、基礎化粧品において、この上半期に特に注目を浴びた機能やアプリケーションがありましたら伺いたいです。

基礎化粧品は、肌に塗布する面積が多いため、メイクアップよりも慎重な商品選択になると思われます。よって韓国を始めアジア域のスキンケア化粧品は(メイクアップと比べると)浸透に時間がかかるようです。特に社会的に不安定であったコロナ禍では、化粧品に対しても安心・安定が求められ、国産ブランドのロングセラー商品が支持されたと考えております。
上記のように、アジア域スキンケアにとっては厳しい状況にあるとは思われますが、COSRXやミシャのビタミンC美容液、メディヒール ミルクブライトニングトナーといった角質ケアアイテム、スティックタイプのUVなどへの注目が高い上半期だったと考えています。

ヘアケアのようななかなか他の商品との差別化が出しにくい商品でも今後スキンケア発想以外にトレンドがきそうなカテゴリーはありますでしょうか?

「韓国ヘアケア」といったワードが増えており、ヘアケアカテゴリーにおいても韓国の影響が増してきている様子が窺えます。すでに日本や欧米ブランドからの発売もみられますが、ウォータートリートメントや水分爆弾・保水といったワードも注目されます。

高級美顔器などの需要はいかがでしょうか?

上半期美容家電の上位受賞商品は高価格帯の商品が並びました。
ベスト美容家電1位​::Panasonic​ バイタリフト RF EH-SR85​ 税込価格 69,300円​
ベスト美容家電2位​:ReFa​  ReFa BEAUTECH DRYER SMART​ 税込価格 38,000円​

レンタルでお試ししてから購入するという購買行動が両商品のクチコミで共通して出現しており、新しい買い方として注目されます。一方で、日常が戻りコロナ禍のように美容に時間をかけられないという方も増えてくることが予想されます。

美容機器は継続使用が難しいカテゴリーのひとつでもありますので、忙しくなった時でも継続使用しやすいと思っていただけるようなコミュニケーションがより求められていくかもしれません。

フェムケア関連が大きく伸びないのは、薬機法の関係で使用方法や特徴をアピールできない面も影響があるのでしょうか。

クチコミの中で「デリケートゾーン」や「PMS」という言葉の使われる割合は今期減少してしまいましたが、女性特有の悩み自体への関心が薄れた、と解釈するのは尚早かなと考えています。
例えば@cosmeではPVランキング上位に「命の母A」がエントリーしていますし、ユニクロの吸水ショーツが話題となったり、ソフィ シンクロフィットへの注目が高まったりしています。

なかなか人前で言葉にしにくい話題ですので、クチコミにも書かれにくいであろうことも影響していると思われます。さらなる浸透のためには、「女性特有の悩みや現象は、恥ずかしい話ではない、人前で口にしてもいいことである」という心理的安全性の確保が必要となるのではないでしょうか。

メイク/スキンケア/ヘアケア/ヘアデザインのトレンドに相関があれば知りたいです。(例:①マスク生活でアイメイク重視傾向+鎮静スキンケア人気+見える面積の大きいヘアカラーを派手にする傾向、②ベースメイクがツヤ肌トレンドなので、リップもヘアスタイリングもツヤ系が流行 など)

ウェビナーでもご紹介させていただきましたが、「透明感」というワードにつきましてはメイク・スキンケア・ヘアケア・ボディケアに共通してみられるトレンドとなります。また、スクラブなどを用いた角質ケアも顔、リップ、ボディ、頭皮とカテゴリーを超えて人気の傾向が見られています。

数年前までは、眉毛と髪の色味はあわせるという考え方が主流でしたが、昨今は黒髪にしたから敢えて眉毛を明るくしてバランスをとるといった動きもみられています。

コロナが明けて消費者の消費傾向が旅行などに向かっていると思いますが、その中でも、美容需要はありつづけているのでしょうか?

人に会う機会が減ったコロナ禍で化粧品の需要が落ちたように、日本人にとって化粧は人とのコミュニケーションの意味合いが強いと思われます。
ですので旅行なども含め人と会うことが増えていくこととで需要は戻っていくと考えられます。一方で、旅行に支出した分、化粧品は抑えようという思考も生まれてくると思いますので、よりシビアな商品選択が予想されます。

コロナ時代からコロナ禍を過ぎ、消費者の求めるものは変化したと実感されましたか?(ランキングに反映されていると思われますか?)
もしくは、コロナ時代に流行したものや意識はそのまま定着し、新しい考え方や意識は今後も続いていくと思われますか?

変化したもの定着するであろうものどちらもあると思われます。変化したものとしては、ウェビナーでお話ししたような、マスク解禁によるメイク戻りや、スキンケアに攻めの姿勢が戻ってきたという事例があげられるでしょう。

受賞商品にも反映されていたと思います。一方で、免疫力や睡眠など根本ケア、無理をしないといったような思考やそれに伴う消費というのはしばらくは続くのではないかと考えています。

特に若い世代において、コスメから服や食品へ波及したトレンドの事例があれば教えてください

ヤクルト1000でも注目された睡眠ケアやレチノールの代替成分であるバクチオール(食品は豆ヌードルといった代替食品)など共通するトレンドは見られていますが、全般的には、絶対に必要とされる衣食住と比較すると化粧品は嗜好品であるため、服や食品から波及するという流れの方が多い様に感じます。

また色味の表現としてチョコレートやフィグ、りんごといった食を含むネーミングのものも増えています。ファッションでいうと直近ディオールから発売された ル ボームはスキンケア アクセサリーとしてファッショナブルに持ち運びできることを謳っており注目されています。

「透明感」という言葉が繰り返し出されていますが、生活者がコスメに求めている「透明感」とは具体的にどんなことを意味しているのでしょうか?(正直、使っている人によって意味合いはまちまちのように思います…。)
今回の調査を通じて明らかになった生活者が化粧品に求めている「透明感」をひとことで表すと、具体的にどんなものなのでしょうか?

ご認識の通り、人によって使い方がまちまちであり、ある意味便利な言葉として使われているように感じます。
クチコミで「透明感」というワードと一緒に使われることが多いワードを調べたところ、以下となりました。
スキンケア:「くすむ、毛穴、保湿、潤う」
メイクアップ・ベースメイク:「ラメ、くすむ、自然、ツヤ」
カテゴリー超えて共通するワードとして「くすみ」が挙げられていました。

また、ユーザーインタビューで聴き取りをしてみると、その方の人柄や雰囲気まで含んだ表現となっているようです。マスクが外れ人と会う機会が増えることで、人にどういった印象を与えるかということをより意識しているのかもしれません。

消費者が脱マスクに伴って美容に関する悩みを実感した瞬間等のエピソードはございますでしょうか?(ウェビナーのお話にあったような、ノーマルカメラに映った自分にびっくり。など)

クチコミに書かれやすい内容としては、「鏡を見て気づく、ショックを受ける」というケースが多いようです。脱マスクに伴いメイクの機会が増え、鏡を見る回数も増え悩みを実感する機会が多くなったということもあるのかもしれません。

「口コミをする人」というのは、それ自体がある種ひとつのセグメントになっているかと思いますが、本来大多数である「口コミをしない人」についてはどのように分析されていますか?あくまでも口コミから分析できる内容がその他大勢にも当てはまる、という考え方で良いのでしょうか?

クチコミ以外の情報(アクセス履歴や購入履歴、またユーザーアンケートなど)も用い総合的に分析を行っています。こちらの記事にもまとめておりますが、クチコミ投稿者と閲覧者の属性の大きな違いとして情報収集力の違いが大きいと考えております。
(参考)【@cosmeから見た”生活者”のいま】テーマ:クチコミ投稿者の特徴

時間軸で考えるとクチコミの内容、トレンドが徐々に一般に浸透していくケースが多くみられています。

2018年前後にも「ちゅるん」ブームがあった気がするし、「ビニール肌」は昔から割とよく耳にしていた気がしますが、もしや自分の周りだけの局地的なトレンド?知識だったのでしょうか?それとも、リバイバルなのでしょうか?または違うニュアンスで同じワードが使われているのでしょうか?

おっしゃる通り、どちらのワードも今期初めて登場したワードではありませんが、これまで以上に出現が見られたという意味で注目させていただきました。
「ビニール肌」は2018年度に比べ、今期は約2倍に増加していますし、「ちゅるん」も約1.5倍に増加しています。

ですので解釈としては「2018年前後以上に、いま生活者から使われている表現である」とお考えいただければと思います。

(アイスタイル リサーチプランナーの)原田さんや西原さんが個人的に思う男性に使ってほしい化粧品はありますか?

ウェビナーでご紹介した
・新素材(総合7位/ベストシートマスク1位​/@cosme STORE ベストヒット賞 総合8位​ ルルルン ルルルン ハイドラ V マスク​:新開発のHIFU感覚シート)
・新形状(ベスト日焼け止め2位​ @cosme SHOPPING ベストヒット賞 総合6位​ アディクション アディクション スキンケアUV タッチアップ クッション:UVのクッション化​)
・新技術(ベストアイシャドウパレット3位​ シュウ ウエムラ​ クロマティックス クワッド:自動車マツダの塗装技術)
が搭載されている商品、前述は一部の例ですがこうした視点の商品は男性にも勧めやすく一歩として受け入れていただきやすいように感じております。

ベスコスロゴに対する効果の例があればご教示いただきたいです。

下記は外部の調査会社を通じて調査を行ったデータになるのですが、化粧品の比較検討や購入時に「ランキング」を参考にしている方が71%という結果でした。
そのうち、約半数の方が「@cosme」のベストコスメ・ランキングデータを参考にしてくれているという結果になりました。

具体的な事例として、過去「カウブランド無添加」様が@cosmeランキングデータの1位だけではなく3位のデータもご活用頂いていた際に、

「やはり効果はあります。1位の場合ですと、それにより小売店での配荷がのびたという前提もありますが、つけていないときに比べて10%程度の勢いを感じています。3位の場合ですと売上が5%アップくらいの感触です。『カウブランド無添加 ミルククレンジング』のケースでは、@cosmeでランキングを見たお客様が店頭でもご覧になって買われて、クチコミを書いていただいて、といういいサイクルができていると感じます」
というコメントをいただきました。

もちろん商品のカテゴリや順位ごとに効果は異なってくるため、一概には申し上げられないのですが、一定のご評価をいただき、ご利用いただいているデータとなっています。

>>「カウブランド無添加」様の事例記事はこちら
>>「ベスコス・ランキングデータ」活用事例集はこちら

2023年上半期新作ベストコスメに限らず@cosmeのベストコスメに選出される基準や傾向など分析結果から分かることを教えていただきたい。
また@cosmeのクチコミランキングなどで上位に入るにはクチコミ件数、クチコミ評価など、どの指標で上位に入るのか分析結果から条件などがあれば教えていただきたい。

ランキングベストコスメの選定基準につきましては、我々も皆様と同じ情報しか持っておらず添付の記事以上にお伝えできることがない状態です。申し訳ございません。
>>@cosmeのクチコミは信頼できる?ベスコスはどうやって決まるの?【回答公開中】

選定基準の話とは逸れますが、時折「低評価をなくしたい」といったお声をブランド様から聞くことがございます。しかし、生活者は低評価があるからこそ自分に合う合わないの判断ができ購入に繋がっているということが調査で分かっております。

ご紹介は以上となります。
たくさんのご質問・ご意見をいただきありがとうございました。

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