2024年6月10日(月)に開催いたしました「@cosmeベストコスメアワード2024レポート 受賞商品とクチコミから読み解く生活者の今とこれから」ウェビナー。ウェビナー中の質疑応答パートでお答えしきれなかったご質問と事後アンケートでお寄せいただいたご質問の<全22問>にリサーチプランナーが回答いたしました!
ぜひご参考にしていただけますと幸いです。
一例として、ベストコスメロゴを受賞したブランド様の事例集を公開しておりますのでご参考になれば幸いです。
参考:お役立ち資料@cosmeベストコスメ受賞データ二次利用」 クリエイティブ事例集
業界統一の明確な定義はないようですが、アットコスメのユーザーアンケートでは、2000円~5000円前後を想起される方が多いようです。
色別の集計はしていないのですが、クチコミに出現するワードとしては「ピンク」が最も多く、次いで「ブラウン」となっています。特に「ピンク」はここ2年間さらに出現率が増加しており(その一方で「ブラウン」は減少傾向にあります)、その人気はより増しているのではないかと考えています。くすみピンク、白みピンクというように、その表現も豊かになってきているのではないでしょうか。
下記コラムをご参照ください
参考:【リサーチコラム】“大人世代”が求める情報と消費傾向の実態
下記にて@cosmeのクチコミで出現率・増加率が高い成分をまとめておりますのでご確認いただけますと幸いです。
下記に「美髪課金」「#夏慢性化攻略」についての反響をまとめておりますのでご確認いただけますと幸いです。
アットコスメでは、昨年末2024年上半期トレンド予測として「#夏慢性化攻略」を挙げておりますが、昨年の猛暑の経験を通して早くから対策を検討する動きがみられていると考えております。
参考:プレスリリース「@cosmeベストコスメアワード2024上半期トレンド予測」12月7日発表
なおアットコスメのクチコミには、4月に「夏日」というワードが前年同月の3.9倍出現しております。
成分ブームということもあってか、ナチュラル・オーガニックコスメはクチコミではダウントレンドのようです。効果感を感じていただくこととセットでの訴求が大事となってきそうです。
成分ブームということもあってか、ナチュラル・オーガニックコスメはクチコミではダウントレンドのようです。効果感を感じていただくこととセットでの訴求が大事となってきそうです。
ふわふわ、ピリピリといったオノマトペ(擬態語や擬声語)や、片栗粉、湯葉、こしあんといったような誰もがイメージできるもので表現されるケースが増えているようです。同じ体験をしている方の声を複数聞くことで自分も同じ体験をしてみたいと購入意欲が高まっていくようです。
下記に、「酸化亜鉛フリー」をはじめ、クチコミにおける○○フリーのワード出現率が増加しているワードをまとめておりますのでぜひご覧くださいませ。
スキンケアのトレンドが数年遅れてヘアケアにも訪れる傾向がございます。昨今ヘアケアにおいて成分重視(タンパク質など)がきていることを考えますと、フリーの傾向が訪れることはあるかと思います。メイクアップアーティストなどインフルエンサーがプロデュースしているヘアケアアイテムへの注目も高まっているので、発信力のある誰かがそうした発言をすることで広まっていく可能性は十分に考えられるかなと思います。
「粘膜カラー」や「ウサギ舌」などの化粧品のカラーを表す表現として昨今広がりを見せており、これまで以上に粘膜や舌の色を気にする人たちが増えてくるのではないかと予想しています。
「特に韓国コスメを探しているわけではないが、いいと思うものが結果的に韓国コスメであることが多い」と回答した方のうち、約68%の方が「自分の肌に合う化粧品であれば、国産ブランドか外資系ブランドかは気にしない」と回答しております。全体では「自分の肌に合う化粧品であれば、国産ブランドか外資系ブランドかは気にしない」との回答は約61%であるのに対し、7ポイント高い結果となりました。直接的な因果関係は今回のアンケートでは聴取していないため仮説とはなりますが、肌に合うものが多い点も韓国コスメが選ばれる理由のひとつになるのではないかと推察されます。その他、クチコミなどでは成分の新しさや見た目のかわいさなどへの言及もみられています。
成分ブームにより、製品開発力の高さを再認識する声も聞かれます。また昨今、商品の品質に大きな差がみられなくなっていること(すべてよい商品である)からか、容器の使いやすさなど効果や使用感以外の要素でもストレスを感じられないことが重要になってきています。容器の使い勝手の良さ、捨てやすさなど細やかな気配り、商品設計の高さに日本らしさを感じるとの声が聞かれています。
韓国でも淡い色、肌に近い色味を重ねる、ワントーン、ミュートメイクといった色味を抑えたメイクトレンドがあり、そうした影響も受けていると考えられます。またそれ以外でも大きな災害や景気の悪い時期はナチュラルにシフトするという傾向も反映されているように感じます。韓国アイドルブームの継続についてですが、@cosmeのクチコミでは30代、40代といった大人世代においても「韓国アイドルのようになれる」という投稿がみられるなど、若年層以外にも広がりを見せていることを考えると、しばらくは続くのではないかと思っております。
国産の人気は特に新商品で起きている現象であり、韓国コスメの人気も依然として継続しています。これまでECや一部のリアル店舗のみで取り扱われているブランドが多かったところから、ドラッグストアやコンビニなど販路が広がっていることにより、さらに幅広い方たちに興味を持ってもらえる状況となってきています。よって、ブームというよりは定着、気づいたら韓国コスメだった。という状況になっていくと予想しています。
代表的なものとして@cosmeベストコスメアワードで 殿堂入りしている「コラージュ / コラージュフルフル泡石鹸 」が挙げられます。内容物・容量・価格は同一の2つのパッケージ(ピンク、水色)が用意されており、ピンクの方がより女性悩みに寄り添った訴求で展開されることが多いようです。また、今年の3月には牛乳石鹸初のフェムテックブランド「&fem」(アンドフェム)が立ち上がるなど老舗メーカーの参入も注目されています。デリケートゾーンケア以外でも生理の際にナプキンにプラスする「ソフィ / ソフィ シンクロフィット」や「命の母 / 女性保健薬 命の母A 」も注目が高く、「更年期」のワード出現率は前年同期の1.2倍に増加しています。
ウェビナーでご紹介いたしましたトワニー様の事例の詳細はこちらからご覧いただけます
参考:ポップアップストア事例「@cosmeTOKYOマガジン
新作コスメではございませんが、@cosmeの直近の美容家電カテゴリーのランキング上位には、リフトアップ効果が期待される商品が複数ランクインしています。また、旦那と一緒に使用するといったクチコミも増加傾向にあるようです。
アットコスメでは、昨年末2024年上半期トレンド予測として「美髪課金」を挙げております。
参考:プレスリリース「@cosmeベストコスメアワード2024上半期トレンド予測」12月7日発表
「コロナによってヘアケアに注目が高まったこと」「職場での髪型・髪色自由化」による「ブリーチ毛などによるダメージ」などを理由として挙げております。
@cosmeのEC利用者は(店頭利用者よりも)40代が多く、スキンケアのリピート品を購入する傾向が高く見られます。その背景には、40代は家事や子育て、介護と悩みごとも増え、また仕事においても責任が生じるなど、自分の時間を確保することが難しくなり、買い物に時間をかけられない/開店時間にお店に行けないといった悩みが高まることがあると考えています。またECは実際にモノを見たり試したりすることができないため、「すでに使ったことがあり、満足している商品」=リピート品が最も失敗するリスクの低い選択となると考えられます。よってECでは詰め替えや大容量などリピーター向け商品が適していると考えられます。一方メイクアップにおいては(スキンケアに比べると)リピート率が低く、新作コスメが選択肢に入ってくるため、実際に見たり試したりすることができる店舗の需要が高まると考えられます。
ご紹介は以上となります。
たくさんのご質問・ご意見をいただきありがとうございました。
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