2024年12月9日(月)に開催いたしました「@cosmeベストコスメアワード2024レポート 受賞商品とクチコミから読み解く生活者の今とこれから」ウェビナー。ウェビナー中の質疑応答パートでお答えしきれなかったご質問と事後アンケートでお寄せいただいたご質問<全16問>にリサーチプランナーが回答いたしました!
ぜひご参考にしていただけますと幸いです。
手や体が濡れていても使える、手が汚れない、スペシャルケアまで1本でできる、使い捨てできるものなどの商品で「ズボラ民」の出現が多い傾向です。
リテラシーが向上し、自分に合った最適なものを取り入れたいという思考は、ズボラ民でも共通なものだと考えています。リテラシーが上がり、やりたいことややらなくてはならないことが増えていった結果、ズボラな自分でもそれらを無理せず取り入れられる方法や商品を求めたといえるのではないでしょうか。
特に初めて使用するブランドに関しては、やはり未だに店頭が大切だと考えています。ポップアップの事例でもご紹介しましたが、実際に触れることでの態度変容や衝動買いが起きやすい場であることは間違いないでしょう。インフルエンサーの方の@cosmeTOKYOでの爆買い動画も人気のコンテンツのひとつになっていますが、店頭の楽しさを伝える発信なども重要であろうと感じています。
今回のベスコスではこちらの3商品が受賞しており、いずれもヘアケア家電でございました。 いずれの商品も過度な熱を抑えることが特徴となっており、熱による髪ダメージに配慮されていることが共通点かと考えています。またドライヤー2商品はいずれも乾かす時間が短縮することも高く評価されています。 スキンケア美容家電は、ベスコス受賞は逃しましたが、「MEDICUBE(メディキューブ) AGE-Rブースタープロ」という韓国のスキンケアブランドが発売するものが人気です。
ウェビナーでも少し触れさせていただきましたが、「SDGs」関連ワードは軒並みダウントレンドの傾向です。2022年をピークに、2年連続減少がみられています。直接的な売り上げに繋がりづらいことからか、ブランド様の訴求が減っていったことも要因の一つではないかと考えています。また、コロナでブームとなった「シカ」も落ち着きを見せたようです。
既存人気商品の限定発売などは依然高い注目を集めているようです。 また特定のブランド・商品ということではありませんが例えば以下のクチコミのように、重ね付けすることでカラーやニュアンスをチェンジできるものに対してのニーズは高まりそうに思います。
アディクション / ザ アイシャドウ スパークル
「今持っている明るい色のアイシャドウに重ねづけすると、一気に秋カラーに変身」
クチコミの出現率をみても「精油」はダウントレンドにあります。 アテニアで大事なポイントは「人工的」な香りでないという点かもしれません。 また、香りにこだわっている商品は価格が高いものが多いということもあり、中価格帯のこの価格でこの香りというところも重要なのではないでしょうか。
@cosmeには、クチコミ投稿時にタグをつける機能がございます。「香りがよい」タグをつけられた商品を見てみると、多くがヘアケア、ボディケア商品であるようです。
コロナ禍では、シカクリームが人気となるなど韓国スキンケアの受け入れも見られていたのでニーズにあった商品があれば話題となる可能性はあるのではないかと思います。 韓国スキンケアは成分の新しさなどで話題となるケースが多いことから美容液の方が分かりやすさがあるのかもしれません。また、韓国スキンケアの利用率の高い若年層のクリーム使用率などとも関係があるかもしれません。
乾燥や紫外線から肌を守るといった要素や、大事な日の前に使う、好きな香水をお守り代わりに持ち歩いているなど、精神のよりどころとして使われているケースもみられます。
湿気が原因で、より「くせ毛」が気になるようになったという方も増えているようです。また、「くせ毛」においても悩みの細分化が進んでいる様で、「波状毛」や「捻転毛」といったワードが増加しています。
ウェビナーでの繰り返しとなりますが、スキンケアではダーマコスメ、ベースメイクではスキンケア効果の高い下地やファンデーション、メイクアップではチーク&リップ、ヘアケアではうねりや多毛ケアに注目しております。
具体的な数値は開示しておりませんが、2023年のベストコスメアワードのプレスリリースに記述がございます。
(以下抜粋)
【成分ワードのクチコミにおける出現率上位をみてみると、「レチノール」「ビタミンC」といった人気成分がランクイン。さらに、出現数はまだ少ないものの、「グルタチオン」「アゼライン酸」といったワードも増加しています。 加えて象徴的なのは、これまでクチコミにおける出現率が最も高い成分であった「ヒアルロン酸」「セラミド」を抑えて、今年は「レチノール」がトップに躍り出たことです。】
エイジングについてですが、韓国で注目されている「スローエイジング(年齢に寄り添って健やかにエイジングし、充実したライフスタイルを築くという概念)」が広まっていくのではないかと予測しています。韓国では最近20代の若者も、より健やかなライフスタイルにするためにこの「スローエイジング」に関心を示しているということで日本でも期待されます。
例えば、長時間貼ったままOKの「ハイドロゲルマスク」や花王「着る角質ケア」のような寝ている間にケアできるアイテムなどはニーズが高いように感じています。 またこれまでティントやクッションファンデーションなど韓国発のアイテムが普及したプロセスとして、大手企業が追随したことで多くの人たちへ認知が拡大したという事例がございました。今回、資生堂が「スキンアクセサリー」を発売したことで、より多くの人に広まっていくのではないかという可能性を感じています。
非常に難しいことで、私どもとしても「答え」を持っているわけではないのですが・・・ブランド側が情報を継続的に発信し続けることは重要であると考えています。生活者は太鼓のようなもので、与えられた情報があって初めて、クチコミやSNSといった反応を起こすことができると考えております。 また継続的な情報発信には、プロダクトライフサイクルに合わせることが重要かと思います。発売初期には、情報に敏感な生活者が反応するため、斬新さやエッジーさが求められますが、時間が経過するにつれターゲットの情報感度は低くなっていきます。よって彼らにあわせて、より丁寧なより分かりやすい訴求に変えていく必要があるのではないでしょうか。
ご紹介は以上となります。
たくさんのご質問・ご意見をいただきありがとうございました。
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