2024年5月8日(水)に開催いたしました「美容成分オタクのウェブ行動を分析!スキンケアの情報収集実態にみるコミュニケーションのヒント」ウェビナー。
ウェビナー中の質疑応答パートでお答えしきれなかったご質問と事後アンケートでお寄せいただいたご質問の<全13問>に登壇者2名が回答いたしました!
ぜひご参考にしていただけますと幸いです。
また、一部回答が難しい内容もありましたこと、ご理解いただけますと幸いです。
(ヴァリューズ 水野様)
前半の「成分重視のトレンドについて」のパートににつきましては、スキンケア市場に関するアンケート調査(調査時期:2023年11月10日-2023年11月13日)の結果となっております。
下記ページ以降、後半の「成分アーリーアダプターについて」の調査は
2018年1月~2023年11月のデータを分析対象としており、そちらの期間内でレチノール(部分一致)の初回検索のタイミングが早かった16%のユーザーをアーリーアダプター、それ以外のユーザーをマジョリティと定義してお話をしておりました。
(ヴァリューズ 水野様)今回の分析対象者の出現数は以下となります。
レチノール検索者:9309人
└アーリーアダプター:1489人
└マジョリティ:7820人
データの見方はご認識の通り、各母数に対してのリーチ率で並べているデータとなります。
(ヴァリューズ 水野様)今回の集計は、「レチノール」と初めて検索したタイミングを含めて3時間前の集計データとなります。
ですので、ご認識の通りアーリーアダプターのうち、初回に「レチノール」の単体の単語で指名検索した人が全体の3割となります。
ランキングの下位には「レチノール しわ」など複数単語での初回検索も出てきています。
(ヴァリューズ 水野様)今回の分析対象者の出現数は以下となります。
レチノール検索者:9309人
└アーリーアダプター:1489人
└マジョリティ:7820人
データの見方はご認識の通り、各母数に対してのリーチ率で並べているデータとなります。
(アイスタイル 西原)ここでは1962年にアメリカ・スタンフォード大学の社会学者 エベレット・M・ロジャース教授によって提唱された、新たな製品(商品・サービス)などの市場における普及率を示す「イノベーター理論」を用いております。
このイノベーター理論では「新しい商品やサービスを早期に受け入れる層=イノベーター&アーリーアダプターが16%を占める」とされています。
(アイスタイル西原)おっしゃる通り、アーリーアダプターかとマジョリティとの間には「キャズム」という深い溝があり、アーリーアダプターからマジョリティに広がっていくかどうかが普及のカギと言われています。この2つの層の違いの1つに、「新しさ」に価値をおくか、「みんなが使っている」ことに価値をおくかの違いが考えられます。
よってマジョリティへの普及には「みんなが使っている、人気」といった雰囲気を作りあげることが重要ではないかと考えております。
(ヴァリューズ 水野様)集計対象期間は2018年1月~2023年11月で統一になります。
だた、ご認識の通り、アーリーアダプタとマジョリティでは検索のタイミングが異なるため単純比較をいただくというよりは、それぞれのセグメントでどういった検索行動傾向があるかを解釈いただく形が良いかと考えております。
(アイスタイル 原田)誰に対しての情報発信かによって変わってくるかと思います。
今回ウェビナーでご紹介したようなアーリーアダプターのような方は、わからない用語があれば調べて自分の知識に変えていける方たちなので、ある程度の用語は受容されるかと思われます。他方、マジョリティといわれるような方たちに届ける場合は、開発秘話や想い、人気感の方が伝わりやすい傾向にあると考えています。
発信者によって受け手の違いはあると考えています。たとえ同じ話でも、第三者の話がある、いろいろなとことで触れることにより、より興味が高まる傾向がみられています。
(アイスタイル 原田)濃度や配合量、リポソウム化されているものかなどまで調べて判断される方も一部いらっしゃいますが決して多くはないようです。
また、インフルエンサーの発信などで、この成分が入っていてこの価格はコスパが良いと聞くと関心が高まるといった声が聞かれています。ただ価格が安いということだけでなく、「企業努力」を感じると好感度があがる様子はクチコミなどではみられています。
ただ、成分はあくまでも一つの要素にすぎませんので、使用感や効果感などを比較して購入するというケースが一般的のようです。また、肌トラブルや刺激の有無もチェックポイントの一つとなっていると考えています。
(アイスタイル 原田)@cosmeのクチコミのワードの出現率でみると「ビタミンA(レチノール)」「ビタミンC」が特定成分の上位1,2を占めており依然増加傾向にあります。
(アイスタイル 原田)「タンパク質」を含むヘアケア商品が人気の傾向にあります。粉ケラチンなど、手持ちのトリートメントに混ぜて髪質チェンジできる商品も注目されています。
(アイスタイル 原田)@cosmeに寄せられるクチコミやPV、売り上げデータ、新しく商品登録された商品などは日々チェックをしています。
昨今SNSで認知し、@cosmeを訪れるという使われ方が多いため、SNSの動きも知ることができます。また、やはり店頭での観察はとても多くのインプットがあり欠品情報などは人気を肌に感じられる情報源です。
大事なのは、何が人気ということだけではなく、なぜ人気か・その共通点はなにかということだと思うので、化粧品だけに閉じることなく他のカテゴリーの情報からもヒントを得るよう心がけています。
(アイスタイル 原田)若年層は肌悩みを少ないということもあってか、スキンケアに求めることは35歳以上のエイジングケア関心層と比較すると低い傾向がみられます。
ですが、昨今では「レチノール貯金」というワードも生まれているように、投資という意識も強くなってきているようです。また、少し刺激を感じるようないわゆる「痛い系コスメ」といわれるような商品は若年層の方が受容度が高く、効果実感度の分かりやすさが人気となっているようです。
またウェビナーでもご紹介させていただきましたがメイクアップ購入時にも成分買いの意識が高まっており、若年層においても知識量は増えてきていると考えています。
ご回答は以上となります。
たくさんのご質問・ご意見をいただきありがとうございました。
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