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「心も身体もヘルシーに」が必要な理由|連載:@cosme編集長の「いつもなにかを考えている」Vol.11

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@cosme編集長・篠田による定期連載。ユーザーの姿を通して気づいたこと、そしてちょっと先の未来のことなどについて独自の目線で語ります。Vol.11のテーマは5月6月の@cosme特集でもある「ヘルシー」について。

1年前から「心も身体もヘルシーに」を考えていた

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外へ出ると新緑がまぶしい季節になりました。ゴールデンウィーク直前いかがお過ごしでしょうか。

@cosmeが特集する5月・6月のテーマは「心も身体もヘルシーに」。このテーマの輪郭を決めたのは約一年前のこと。

「2021年のいまごろはコロナもおさまって、オリンピックへの機運が高まっている。スポーツを通じてヘルシーなムードが漂っているだろう」などと考えていたことを思いだしました。でも、実際は依然としてコロナ禍の日本。三度目の緊急事態宣言が発出されたばかりで、依然として厳しい状況が続いています。

予想していた状況とは異なるけれど、あえてこのテーマでいこうと決めた理由。それは、オリンピックの開催の是非以前に、心も身体もヘルシーであることが重要な時代に突入していると感じているからです。

どんなセルフケアしてる?

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私が最近いろいろな人に聞いていることがあります。それは、「セルフケアどうしてる?」という質問。誰かと飲食店で語らったり、気ままに外出することができなかったり……。日常の小さな制限が積み重なっていよいよ心が疲れてきたことを実感しているから、みんなのセルフケア方法を知りたくなっています。

これまで聞いたなかで多かった回答は、お散歩やジョギング、ヨガなど体を動かすことでの気分転換。自分の"推し"にどっぷり浸かることや自宅で映画を見たり本を読んだりの没入系。また、断捨離をして暮らす場所を整えたという人も多くいました。

そんななかでも参考にしたいなと思ったのが、自分の感情のログをつけること。日記でもAPPでもいいから、自分のそのときの感情を記録として残しておく。そうすることで、1週間、1か月、3か月と自分の感情のパターンが見えてくるそう。心のバイオリズムと体調の変化がリンクしてるのもわかってくるとも教えてもらいました。

自分の経験として心がつらくなってしまうひとつの原因として、目の前のことにばかり囚われてしまう、というのがある気がしています。感情のログをつけるのは、自分を俯瞰してみるひとつの方法。いちばん近い存在の自分といかに距離をとれるか、という視点は覚えておきたいものです。

つらいときこそ客観的な視点を

きっと美容も目の前のことに囚われてしまうもののひとつ。自分の顔や体を見て一喜一憂してしまう。調子のいいときは問題ないけれど、自分をがっかりさせてしまうようなことに気付いてしまうと途端につらくなってしまいます。そういう意味でも、@cosmeでは「心も身体もヘルシーに」を伝える意義があると考えました。「美しさ」だけではなく「ヘルシー」の視点で、美容に向き合うひとが増えるといいな、という期待も込めています。

そう考えていたら、自分のことだけではなくいま目の前に起きている出来事も俯瞰して見てみたくなりました。日々のニュースに気分が上がったり下がったりしてしまいますが、きっと、このコロナ禍がどんな影響を世界や人々に及ぼしたのかは、時間が経ってからじゃないと本当の意味で理解できないような気がしているからです。「つらいときこそ客観的な視点を」と自分に言い聞かせています。

 

この連載に対するご意見・ご感想などぜひお聞かせください。より良い美容業界のためにみなさまと対話していけたらと思っております。

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写真・文/篠田慶子

 

 

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profile

篠田慶子(しのだ けいこ)

@cosme編集長。東京都生まれ。大学卒業後、ファッション誌でスタイリスト・編集者を経験。その後、フリーペーパーの編集者を経て、株式会社メディアジーンにてcafeglobe編集長、GLITTY編集長を経て、2017年10月に独立し、現職に至る。Pinterestのフォロワー数は26万人を超える。

 

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