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アイスタイルのエシカルな美容プロジェクト「@cosme BEAUTYHOOD」とは?

アイスタイルのエシカルな美容プロジェクト「@cosme BEAUTYHOOD」とは? サムネイル画像

2022年4月に、アイスタイルがエシカルな美容プロジェクトとしてInstagramアカウントを開設しスタートした「@cosme BEAUTYHOOD」。“サステナブル”という切り口で生活者とブランドの新たな出会いを生むプラットフォームの視点から発信を続けるとともに、2023年3月よりプロモーションサービス「@cosmeサステナブル企画」の展開と、3月10日(金)にはクリーンビューティを代表するブランドであるドランク エレファントをゲストに招いたウェビナーを開催します。@cosme BEAUTYHOOD推進室 室長の篠田慶子が、その立ち上げの経緯や目的と現在の活動について話します。

@cosme BEAUTYHOODを発足した理由は?

ビジネスにSDGsの観点を取り入れる企業が増加していると同時に、生活者のサステナブルに対する認知や意識が高まりをみせています。そこで、美容におけるサステナブルを切り口として「伝えたいブランド」と「知りたい生活者」とをつなぐプロジェクト、@cosme BEAUTYHOODを発足しました。

@cosmeは、累計クチコミ数が1,870万件を超える(2023年2月現在)、日本最大のコスメ・美容の総合サイトです。ここには、エシカルに限らず、あらゆる美容情報が網羅されています。そのため、エシカルな美容情報を発信しても、ほかの情報に埋もれてしまう可能性が高いと感じました。そこで、@cosme本体とは別のアカウントとして@cosme BEAUTYHOODを新たにつくることで、エシカルな情報を知りたい生活者へ届きやすくなるのでは?と考えました。

kshinoda@cosme BEAUTYHOOD推進室 室長 篠田慶子

@cosme BEAUTYHOODの出発点は「美容を通じて社会をよくしたい」という想いにあります。美容には、環境問題だけではなく、ジェンダー、ルッキズム(外見重視主義)、エイジズム(年齢に対する偏見や固定観念、年齢にもとづく差別)など、イシューが数多く存在します。だからこそ、性別、年齢、ルーツを超えた多様な人々にとっての“これからの美容”を、ブランドやユーザーの方たちと一緒に考えて、アクションしていくことを目指しています。

@cosme BEAUTYHOODではどんな情報を発信していますか?

@cosme BEAUTYHOODでは「ヴィーガン」「クルエルティフリー」「ゼロウェイスト」「ジェンダーフリー」「アイテムを購入することでなにかしらの社会貢献ができる」「SDGsへの取り組みをしている」の6つの掲載基準を設けています。この6つの基準のうち、2つ以上当てはまるブランドを掲載しています。ブランドへは都度確認をとり、最新かつ正確な情報の発信を心がけています。

なぜそれをつくったのか、その商品が世の中にどんな影響を与えるのかを伝えることは、生活者がアイテムを選択するときのひとつの理由になり得ます。その意味で、@cosme BEAUYHOODというプラットフォームを通すことで、ブランドが伝えきれなかったエシカルな情報をユーザー届きやすくする役割も果たせるのではと考えています。

チェックリスト-@cosme-BEAUTYHOOD-掲載基準@cosme BEAUTYHOOD 掲載基準

アイテム紹介のほかにも、著名人や有識者に取材して「(あなたにとっての)美容とは?セルフケアとは?」という2つの質問に答えてもらう連載や、新しい美容の価値観を提案するメッセージなどの投稿もしています。

たとえば、2022年のクリスマスの直前に、「新しいコスメも気になるけど... 私は、今あるコスメを大事に使うんだ」との言葉が添えられたイラストを投稿しました。ホリデー商戦のさなかにあえて「今あるものを大事に使う」というメッセージを発信したことで、大きな反響がありました。これは、決してコスメを買うことを否定しているわけではなく、ユーザーの選択肢のひとつには「今あるコスメを大切にする」あり方も存在すると提示したものです。結果的に、多くのユーザーから共感の声をいただき、「買おう!」だけではないメッセージの必要性を実感しました。

また、2022年12月には@cosme BEAUTYHOOD自体も社会に対してアクションを起こす主体となるべく、期間中に新たにフォローしてくれた方の人数かける10円分をシンブルマザーを支援する団体に寄付するキャンペーンを行いました。あわせて、3月8日の国際女性デーへ向けて、同様のキャンペーン第2弾も実施中です。

また、まだ使えるにもかかわらずさまざまな理由で廃棄される化粧品を指す「コスメロス」という課題へのアクションとして、ヘアメイクアップアーティストで、コスメロス協会の代表を務めるイガリシノブさんとともに、イベントを2回開催しました。手持ちのコスメをなるべく使いきるための工夫のシェアや、それでも使いきれない場合の正しい捨て方をレクチャーする構成とし、コスメロスによる環境ダメージの軽減につなげるとともに、化粧品を捨てる罪悪感も少しでも減らそうと企画しました。

コスメロス・イベントでのイガリシノブさん(左)

サステナブルを切り口とした新たなサービスメニューとは?

日本でもZ世代などの若い層を中心に、サステナブルや社会貢献に真剣に取り組む企業やブランドを評価し、こうした企業の製品を積極的に選ぶ生活者が増えてきています。企業姿勢が問われる時代の流れをかんがみ、アイスタイルでは、エシカルに対する意識の高い@cosme BEAUTYHOODのユーザーをはじめ、SDGsや社会課題に興味を持ち始めた方々など、幅広い層に向けた、3つのプランの広告メニューの提供を2023年3月8日より開始(2023/5-9掲載限定)
商品の紹介のみならず、ユーザー参加型の座談会オプションなども用意しています。
ブランドが自社の哲学やSDGsの取り組みを紹介し、商品の認知拡大と体験機会の創出につなげる方法としてはもちろん、生活者にとっても、コスメにおけるエシカルをさらに考えるきっかけとなることも期待されます。

さらに、同年3月10日には、資生堂ドランクエレファントのご担当者をゲストに招いて、ビューティ業界におけるエシカルの現在地を紐解くウェビナーを開催し、エシカル視点でみた生活者の変化の実態や、エシカル美容の発信事例などが語られました。

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