【Amplitude】「知りたい」から「買いたい」へユーザーの気分を変える、アンプリチュードの@cosmeプラットフォーム活用術
【今回お話をお伺いした方】
株式会社ACRO
Amplitude事業部 事業企画Div.
ゼネラルマネジャー 鈴木良輔氏
同 マーケティングチーム 河合麻美氏
Amplitude(アンプリチュード)は、「かっこいい大人美」をコンセプトに、大人の女性へ向けた新しいナチュラルメイクを提案する日本発プレステージメイク専門ブランドとして、2018年9月に誕生しました。マルチチャネル展開のひとつとして、ブランドオフィシャルを利用されています。@cosmeというプラットフォームをどのように捉え、活用しているのかについて詳しく伺いました。
<ブランドの特徴と課題>
絶好調の中で起こったパンデミックで、EC販売強化にシフト
美容賢者たちからの信頼が厚いAmplitudeのベースメイクライン
アンプリチュードは、世界的に活躍するビューティクリエイター・メイクアップアーティストのRUMIKO氏がクリエイティブ ディレクターを務めるプレステージメイクアップブランドです。毛穴やシミ・くすみなどの大人女性の肌悩みをカバーしながら、透き通る肌を引き出すベースメイクは、美容賢者の間でも話題に。ローンチから1年3ヵ月で、全国15店舗まで拡大し、売上も順調に推移していた中で、パンデミックが起こりました。
「カウンセリングブランドとして百貨店に軸足をおいていましたので、緊急事態宣言下で休業を余儀なくされ、大きな打撃を受けました。ただ、その直前に自社ECに加え、@cosme SHOPPINGでも取り扱いをスタートしていましたので、EC販売に活路を見出すべく、すぐに方針を切り替えました。休業期間中に、所属メイクアップアーティストによるInstagram公式アカウントを立ち上げ、メイクのハウツーやテクニックを紹介するライブを行うなどの取組みもスタートしています」(鈴木氏)
<施策>
マルチチャネル戦略の一つとしてブランドオフィシャルを活用
@cosmeのアンプリチュード ブランドトップページ
アンプリチュードは、百貨店のほか、空港や韓国の免税店、自社EC、@cosme SHOPPINGをはじめとした各種ECプラットフォームに出店するなどカウンセリングブランドとしてはマルチチャネルの展開をされています。
「これだけのマルチチャネルを採用しているのは、お客様が購入したいタイミング、場所で購入できることが大事だと考えているからです。そのためにも、アンプリチュードをいろいろなところで目にする状態を作って、ブランド認知をもっと高めていきたいと考えており、ブランドと親和性のある外部ECサイトへの出店を積極的に進めています。ブランドオフィシャルの利用もその取組みのひとつで、@cosmeというプラットフォームを最大限に活用したいと考えています」(鈴木氏)
<成果(効果)>
@cosmeでのクチコミの熱量が高く、その後ECでの購入につながる好循環が生まれている
SNSでも話題となっている人気アイテム「クリア リップコート」
河合氏は、出店している複数のECプラットフォームの中で、「@cosmeには、アンプリチュードの情報を積極的に取りたい、良質なユーザーが集まっている」という印象を持たれているようです。
「ブランドオフィシャルを使ってお気に入り登録者へ月に2〜3回発行しているメルマガの開封率が高く、また、登録者数も順調に増えています。2020年12月の@cosme Beauty Dayでは、デビュー時に限定発売した「アンプルラブ フォーアイズ」を復刻して販売し、前月比34%増の売上を達成することができました。@cosme SHOPPINGだから購入するユーザーさんも多いのを実感しました。
2021年3月に、新しいファンデーションを発売したタイミングで、自社ECと各外部ECとでどのファンデーションが売れたかの比較を行ったところ、@cosme SHOPPINGでは、プロモーションで弾みがついている新商品よりも、クチコミで評価の高い定番商品の売上のほうが高いという結果になりました。この結果からも、@cosmeユーザーは、新商品への一定の興味は喚起されるものの、蓄積されたクチコミをみて商品をじっくり吟味して、評判の高いものを購入したいユーザーが多いという印象を持ちました。クチコミの熱量も非常に高く、それを見たユーザーが商品を購入し、またクチコミを書く…というように、「知りたい」から「買いたい」へとユーザーの気分を変えるよい循環が生まれていると感じています」(河合氏)
<その他の施策・今後の展望>
アフターコロナに向けて、ブランドオフィシャルで顧客理解を深めたい
Amplitudeの2021年秋冬コレクションより
今後は、ブランドオフィシャルの分析機能を活用して、顧客理解をさらに深めていきたいと語る鈴木氏。
「つねに着目され続けるブランドであり続けるために、アフターコロナを見据え、さまざまな取組みを進めています。とくに、コロナ前後で、お客様の購買行動がどのように変化したのか、化粧品にどのようなことを求めているのかについて、ブランドオフィシャルを活用してカスタマージャーニーを正しく理解し、事業計画に反映していきたいと考えています。2021年5月からは、@cosme TOKYOでの取り扱いもスタートしたので、@cosmeと連動したさまざまな施策にも取り組んでいけたらと思います。
自社での取り組みとしては、新規顧客獲得と並行しながら、現在ECに登録している既存会員のみなさまとのコミュニケーションをSNSなども活用しながらより密にしていきます。メイクアップアーティスト所属のメイク専門ブランドという特性を活かした、アンプリチュードにしかできない顧客体験の創造も検討中です」(鈴木氏)
Text:小野梨奈
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