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SDGs。消費者と企業の関係性がフラットになっていく未来|連載:@cosme編集長の「いつもなにかを考えている」Vol.9

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@cosme編集長・篠田による定期連載。ユーザーの姿を通して気づいたこと、そしてちょっと先の未来のことなどについて独自の目線で語ります。Vol.9のテーマは@cosmeの「SDGs」について。

SDGsが投げかける大きな問い

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日本の企業が一斉に「SDGs」を謳いはじめたように感じているのは私だけではないはず。

言わずもがなだと思いますが、「SDGs(エスディージーズ)」とは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称。2015年9月の国連サミットで採択された、人間および地球の繁栄のための17の目標と169のターゲットから構成されているもの。どれも2030年までに達成するという国際的な目標です。

SDGsが目標に掲げるように、地球環境の危機は待ったなしの状況だし、貧困やジェンダーの平等、教育、経済成長などなど世界規模で課題は山積み。これらをいまこの地球に住んでいる我々が、少しでもより良くするために企業としても個人としても取り組んでいかなければいけません。ただ世界規模の課題ゆえに、どう自分のこととして落とし込むかが実感しにくい状況になっているのも事実。

そんなときはどうしたらいいか。どうやったら自分のこととして捉えられるようになるのか。これがSDGsが投げかける大きな問いです。

まずは、考えるきっかけづくりから

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@cosmeでは、4月14日(水)~27日(火)の2週間にわたり、「BEAUTY SDGs WEEK powered by @cosme」を開催します。

2021年3月中旬にユーザー12,679人にへ向けて「SDGsやサステナビリティなど、人や環境にやさしい美容を意識していますか?」というアンケートを実施したところ、「意識している」と回答した人は17%。SDGsを意識していないひとの方が圧倒的に多い結果となりました。

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この結果を受けて「BEAUTY SDGs WEEK powered by @cosme」のテーマを「BEAUTYからSDGsを考えよう」としました。

いきなり「環境に良いことをしよう!」「社会貢献しているブランドを選ぼう!」と伝えても、ユーザーの日々の暮らしにマッチしないと本当の意味でSDGsは実現しないと考えたからです。

また、@cosmeとしてもSDGsの取り組みが完璧にできているか?と問われるとまだまだスタートしたばかり。だからこそ、@cosmeもユーザーもまずは「SDGsについて一緒に考えていきませんか?」というメッセージを発信していこうと考えています。

一方で、とてもありがたいことに、美容業界ではすでに多様な取り組みが進行中。環境に配慮したアイテムやジェンダーフリーをコンセプトにしたブランドが生まれたり、貧困や人権に貢献するような取り組みなど、少し調べただけでも多くのアクションがあることを知ることができます。

@cosmeではBEAUTY SDGs WEEKを皮切りに、そういったブランドの取り組みを積極的に発信していきます。また、開催期間中は、SDGsに対するユーザーのリアルも合わせて公開。さらに、インスタグラムのライブ配信にて、いますぐできるSDGsを提案していきます。ぜひご覧ください!

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また、原宿の@cosme TOKYOでは、空き容器回収・リサイクルの取り組みとして回収BOXを設置します。また、@cosme TOKYOと@cosme STOREの各店舗では、「お買い物袋不要」とお申し出いただいた件数1件につき、1円をSDGs関連の支援を行う団体へ寄付を行うなど、ユーザーがアクションしやすい取り組みも実施していきます。

同様に、化粧品ECの@cosme SHOPPINGでは、対象協賛商品をお買い上げいただいた方へのポイントバックやストア同様に寄付なども実施予定です。

消費者と企業の関係性がフラットになっていく未来

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さまざまなアクションが@cosmeでも始動しますが、本当にこれがスタート地点だと考えています。

SDGsが掲げる大きな目標は、@cosmeだけでは到底達成できません。だからこそ、SDGsを考えるうえで大切にしたいのが、消費者も企業も同じ認識をもって取り組む姿勢です。

個人も企業も各々ができることを継続的に真摯に行うーー。そうすることでしか世界規模の課題の解決には辿り着けないでしょう。また、消費者と企業の認識が近くなればなるほどその関係性はフラットになっていきます。もしかすると、SDGsが問うてきている本質的な課題は、消費者と企業の関係性なのかもしれません。

さらに、SDGsの情報が多く発信されていくと、消費者の意識が上がってくるはず。コロナ禍で顕著になってきている取り繕ったコミュニケーションの危うさ。いまこそ発信する言葉の奥にある本音を問われています。

 

この連載に対するご意見・ご感想などぜひお聞かせください。より良い美容業界のためにみなさまと対話していけたらと思っております。

ご意見・ご感想はこちらから>>

写真・文/篠田慶子

 

 

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profile

篠田慶子(しのだ けいこ)

@cosme編集長。東京都生まれ。大学卒業後、ファッション誌でスタイリスト・編集者を経験。その後、フリーペーパーの編集者を経て、株式会社メディアジーンにてcafeglobe編集長、GLITTY編集長を経て、2017年10月に独立し、現職に至る。Pinterestのフォロワー数は26万人を超える。

 

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