メンズ美容企画はじめました|連載:@cosme編集長の「いつもなにかを考えている」Vol.12
@cosme編集長・篠田による定期連載。ユーザーの姿を通して気づいたこと、そしてちょっと先の未来のことなどについて独自の目線で語ります。Vol.12のテーマはなにかと話題の「メンズ美容」について。
@cosmeでメンズ美容企画をスタートしました。
以前こちらの連載でお伝えしたように、 ユーザーニーズはあるにもかかわらず@cosmeでのメンズ美容の情報の薄さを反省し、メンズ美容企画をスタートしました(そもそも@cosmeは、ジェンダーに関係なく美容に興味のある人へ向けたサービスを展開しているのに、女性向け情報が多くなってしまっていた)。
@cosme「メンズ美容」スタートします【#メンズ美容100日間チャレンジ】
どんな企画なのかというと、美容に興味はあるもののなにから始めたらいいのかわからない男性ユーザーをメンズビューティサポーターとして募集し、100日間美容にトライしてもらうというもの。 @cosme TOKYOの運営スタッフ・村上をアドバイザーとして、肌診断からスキンケアの基本、日やけ止めやBBクリームの使い方、最終的にはライトメイクまでを伝えていく予定です。
男性の美容への関心の高さを実感
メンズ美容企画をスタートしてよかったなぁ、と感じるのは男性ユーザーのリアルな声を聞ける点。情報発信する側が一方通行で発信しても、ユーザーに届かないと意味がないからです。
今回の企画に集まってくれたビューティサポーターに話を聞いてみると、
「これまで洗顔や化粧水、乳液は使ったことがあるが、自己流でこれで合っているのかががわからない」
「肌そのものをきれいにして、清潔感のある印象にしたい」
「周りでも美容に興味関心をもっている知人が増えたので、興味がある」
など参加理由は人それぞれ。ただ共通していたのは、美容への関心の高さでした。自分の悩みは実感していて、それに対する解決策を知らないのでどうしたらいいか、で止まっている人が多いという印象。メンズ美容の情報発信の薄さを改めて反省した次第です。
メンズ美容なにから始めたらいい?「メンズ美容100日間チャレンジ」1日目
今回、企画実施にあたり、アイテムをご提供くださったブランドのみなさまへは大変感謝しております。ビューティサポーターが実際に使用した感想なども今後レポートしていきますので、ご期待ください!
美容の意義を再考するタイミング
メンズ美容を考えるうえで大切なのが、マインドセット。これまでの価値観のままではうまくドライブしていかないと考えています。
「男性が美容なんてする必要ない」
「かわいくなるために美容はある」
「美しくならなくちゃいけない」
「スリムな方がいい」
などといった価値観はもう過去に置いていっていいもの。それらを踏まえたうえで、なにを発信していくかは、@cosmeでも模索中です。
ただひとつ言えるのは、コロナ禍で社会問題や環境問題が顕在化したことにより、利己的から利他的なものを"良し"とするムードがじわじわと生まれてきているということ。その結果、小さい価値観の変化がいろいろな場所で急速にはじまっているのを目の当たりにしている日々です。そんな価値観の変化の真っ只中に必要とされるコンテンツのひとつが、メンズ美容であると捉えています。
そんなわけで、@cosmeではメンズ美容のコンテンツをこれからも盛り上げていく予定。気になる! 一緒になにかしたい! など少しでもご興味を持たれましたら、いつでもお気軽にお声かけください。
この連載に対するご意見・ご感想などぜひお聞かせください。より良い美容業界のためにみなさまと対話していけたらと思っております。
写真・文/篠田慶子
profile
篠田慶子(しのだ けいこ)
@cosme編集長。東京都生まれ。大学卒業後、ファッション誌でスタイリスト・編集者を経験。その後、フリーペーパーの編集者を経て、株式会社メディアジーンにてcafeglobe編集長、GLITTY編集長を経て、2017年10月に独立し、現職に至る。Pinterestのフォロワー数は26万人を超える。
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