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香港・台湾の@cosmeベストコスメアワード2023受賞アイテムにみる日本との共通点と独自のトレンド

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2023127日に発表となり日本ではオルビスの「エッセンスインヘアミルク」が総合大賞に輝いた「@cosmeべストコスメアワード2023」。同日、香港と台湾の@cosmeでもベストコスメアワードが発表されました。日本と同様に香港と台湾の生活者のクチコミが反映された、それぞれの受賞アイテムの傾向を詳しくレポートするとともに、香港、台湾、そして上海で開催のベスコス関連イベントについてもご紹介します。

香港の総合大賞はケラスターゼの「CH ユイル クロノロジスト R」。上半期に続いてヘアケアアイテムが受賞

20231218_2香港の@cosmeベストコスメアワード2023キービジュアル

香港の@cosme べストコスメアワード2020年にスタートし、2023年は4回目の開催。今年は、約17,000件のクチコミと約27,000点の対象アイテムから、10位までの「総合賞」、36カテゴリの「部門賞(アイテム賞)」、3年連続で1位を獲得したアイテムを表彰する「殿堂賞」、2023年下半期の新商品に贈る「下半年新秀賞(下半期新人賞)」において計95アイテムを選出しました。

また香港の@cosme STOREも同店舗における販売実績をもとにした「香港 @cosme STORE ベストヒット賞」「下半年新秀賞」を計20アイテム、「ブランド新人賞」を3ブランド選出しました。

香港の総合大賞(総合賞1位)は、ヘアケア部門からケラスターゼのアウトバストリートメント「CH ユイル クロノロジストR」でした。2023上半期新作ベストコスメに続き、ヘアケアアイテムが大賞となり、香港の生活者のヘアケアへの関心の高さが改めて垣間見える結果となりました。

20231218_3香港の総合大賞 ケラスターゼ「CH ユイル クロノロジスト R」

香港の@cosmeには、同アイテムについて「高級感のある香り」「オイルなのにさっぱりしていてべたつかない」「しっとり感とツヤ感が長続きする」といった高評価のクチコミが寄せられています。

日本の@cosmeベストコスメアワード2023でも、アウトバストリートメントのオルビス「エッセンスインヘアミルク」が大賞を受賞。しかしオルビスの同アイテムが140ml 1,320円であるのに対し、ケラスターゼ「CH ユイル クロノロジスト R」は100ml HKD540(約1万円)とケラスターゼのなかでも最も高価格帯のアイテムとなっています。

また香港で殿堂賞となったのは、「洗い上がりの肌がつっぱらず、ニキビや吹き出物ができにくい」と支持を得たb.glen の洗顔料「クレイウォッシュ」と、「保湿効果が高く、唇の古い角質を取り除くのに良い」と支持を得たLANEIGEの唇ケア「リップスリーピングマスク」でした。

20231218_4香港の殿堂賞  b.glen「クレイウォッシュ」、LANEIGE「リップスリーピングマスク」

香港では「肌バリアの修復」と​​​​肌にも環境にも負担がないクリーンビューティ」がキーワード

36のカテゴリ別に選出する部門賞では、マイクロバイオーム(皮膚常在菌叢)発想のランコムの美容液「ジェニフィック アドバンスト」 や、いずれもシカ成分配合のマルチクリームであるディオールの「ル ボーム」やラ ロッシュ ポゼの「シカプラスト リペアクリーム B5+​​5など、「肌のバリア機能」を回復したり保護したりするアイテムの選出が目立ちました。

20231218_5香港の美容液部門 1位 ランコム「ジェニフィック アドバンスト」、スキンオイル・クリーム部門1位 ディオール「ル ボーム」、同2位 ラ ロッシュ ポゼ「シカプラスト リペアクリーム B5+5」

化粧水や美容液、クリーム、メイク落としや洗顔料などあらゆるカテゴリーにおいて、今や「肌バリア」というコンセプトは美容業界の製品開発やマーケティングに取り入れられています。コロナ禍において、香港でも多くの生活者が自宅で過ごす時間のなか、以前よりパーソナルケアに集中するようになったことで、「さまざまな肌トラブルは肌のバリア機能の低下と関連している可能性がある」という認識が広まり、今回のアワード結果においても香港の生活者にそのコンセプトが定着している様子が伺えます。

また2023年下半期の新商品が対象の下半年新秀賞は、受賞した7アイテム中、イニスフリーの美容液「ビタC グリーンティーエンザイム ブライト セラム」、フリープラスの洗顔料「マイルドソープa」、ローラ メルシエのリキッドファンデーション「リアル フローレス ウェイトレス パーフェクティング ファンデーション」の3アイテムがクリーンビューティーのコンセプトでした。香港の生活者の間でも製品の安全性や社会的責任を重視する意識が高まっており、それを反映する結果となりました。

20231218_6香港の下半年新秀賞を受賞したクリーンビューティ3アイテム、イニスフリー「ビタC グリーンティーエンザイム ブライト セラム」、フリープラス「マイルドソープa」、ローラ メルシエ「リアル フローレス ウェイトレス パーフェクティング ファンデーション」

香港の@cosme STOREも同店舗における販売実績をもとにした香港 @cosme STORE ベストヒット賞「下半年新秀賞」「ブランド新人賞」を発表。香港 @cosme STORE ベストヒット賞の第1位はエテュセ 「アイエディション (ジェルライナー)」、下半年新秀賞の第1位はキャンメイク「むちぷるティント」でした。ブランド新人賞はスキンケアブランド のunlabel(アンレーベル)化粧雑貨や日用雑貨を展開するITO(アィティーオー)、ヘアケアブランドのFUN AZUM(ファンアズム)でした。

20231218_7香港 @cosme STORE ベストヒット賞 第1位のエテュセ 「アイエディション (ジェルライナー)」(左)、下半年新秀賞 第1位 キャンメイク「むちぷるティント」(右)

台湾ではエスティ ローダーの美容液「アドバンス ナイト リペア SMR コンプレックス」2年連続の総合大賞受賞

20231218_@cosmeベストコスメアワード2023キービジュアル

台湾の@cosmeベストコスメアワードは2023年で20回目。4万3,674 件のクチコミと10万9,300点の対象アイテムから、「総合賞(1〜3位)」、38カテゴリー別の「年度大賞」、3年連続で年度大賞1位を受賞したアイテムや、5年連続で年度大賞1〜3位のいずれかを受賞したアイテムが対象の「殿堂賞」、2023年下半期の新商品に贈られる「下半年新秀賞」の4部門で、計88アイテムを選出しました。このうち8アイテムが日本の@cosmeベスコスと同時受賞となりました。
※2020年まではUrCosme網友評鑑美妝賞として実施

2023年、台湾の総合大賞(総合賞1位)を受賞したのは、エスティ ローダーの美容液「アドバンス ナイト リペア SMR コンプレックス」です。2020年8月の発売以降、堅調な支持を得続け、2022年の総合大賞を受賞した同アイテムが2年連続の総合大賞受賞となりました。

20231218_9台湾の総合大賞 エスティ ローダー「アドバンス ナイト リペア SMR コンプレックス」

総合賞2位はクラランスの目もと用美容液「ダブル セーラム アイ」、総合賞3位はアネッサの日焼け止め「パーフェクトUV スキンケアミルク N」でした。

殿堂賞は、ランコムのリキッドファンデーション「タンイドル ウルトラ ウェア リキッド」、同美容液「ジェニフィック アドバンスト デュアル コンセントレート N」、クラランスの目もと美容液「トータル アイ インテンス」、キスミー(ヒロインメイク)のマスカラリムーバー「スピーディーマスカラリムーバー」、アベンヌ「アベンヌ ウオーター」となりました。

20231218_10台湾の殿堂賞、左からランコム「ジェニフィック アドバンスト デュアル コンセントレート N」、キスミー(ヒロインメイク)「スピーディーマスカラリムーバー」、アベンヌ「アベンヌ ウオーター」、ランコム「タンイドル ウルトラ ウェア リキッド」、クラランス「トータル アイ インテンス」

台湾では「アイケアやリップケアなど部分ケア」「日焼け止め機能」「メイク落とし」への注目高まる

38カテゴリー別の年度大賞や2023年下半期の新商品を対象とした下半年新秀賞の受賞アイテムからは、台湾の生活者が関心を寄せているキーワードとして「アイケアやリップケアなど部分ケア」「日焼け止め機能」「メイク落とし」が浮かび上がりました。

まず、「アイケアやリップケアなど部分ケア」は、2023年「アイケア」と「リップケア」のカテゴリーでクチコミの書き込みや閲覧が特に活発で、コロナ禍において自宅で過ごす時間に行われた "儀式的メンテナンス(時間をかけて細部の手入れを行うことで心の癒しとすること) "の概念と実践を引き継ぎ、生活者が依然として、部分ケアを重要視していることが伺えました。 

アイクリームカテゴリー1〜3位のロレアル パリ「金致臻顏花蜜奢養眼霜」、台湾発のドクターズコスメNeogence「胜肽撫紋賦活眼霜 ANTI-AGING ADVANCED EYE CREAM」、Dr.May「專業ACE撫紋眼霜」(いずれも日本未発売)は、いずれもアンチエイジング効果やシワ改善効果をうたい、現在最も注目されているアンチエイジング外用成分であるプロキシレン(普拉斯鏈)」「バクチオール(補骨脂酚)」 「レチノール(A醇)」を配合。目もと美容液のカテゴリーでは、目元の明るさとうるおいを追求し、よりさっぱりと吸収されやすい製品が好まれているのに対し、アイクリームへの期待はアンチエイジング寄りのようです。

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台湾のアイクリームカテゴリーの1〜3位 ロレアル パリ「金致臻顏花蜜奢養眼霜」、台湾発のドクターズコスメNeogence「胜肽撫紋賦活眼霜 ANTI-AGING ADVANCED EYE CREAM」、Dr.May「專業ACE撫紋眼霜」

20231218_12台湾の目もと美容液のカテゴリーの1〜3位、クラランス「ダブル セーラム アイ」、ランコム「ジェニフィック アドバンスト ライトパール」、SHISEIDO アルティミューン「パワライジング アイ コンセントレート」

リップケアのカテゴリーでは、クラランスの「リップコンフォートオイル」とラネージュの「リップスリーピングマスク」が1位、2位となりました。

次に、製品に「日焼け防止機能」があることが台湾の生活者のあいだでより重視されるようになったことが伺えました。 CMRI(Cosmetic Marketing Research Institution:コスメマーケティング総研)が発表した「【トレンドレポート】化粧品業界2023年上半期レポート」は、コロナ流行が収束したことで、旅行や外出の機会が増え、「日焼け対策」への関心が高まり続けているとしています。また、2023年の夏は記録的な猛暑となり、例年よりも長い夏となったことから、日差しを浴びる機会が増え、2023年は日焼け防止効果のある商品の話題が大幅に増加しました。

このことから2023年ベスコスではフェイス用日焼け止め3点、ボディ用日焼け止め3点、化粧下地・ファンデーション4点を年度大賞で選出。 

PONY EFFECT「水透光妝前防護乳升級版PRIME PROTECT SUN BASE SPF50+/PA++++」、エリクシール「シュペリエル デーケアレボリューション SP+」、ボビイ ブラウンの「インテンシブ セラム ラディアンス プライマー SPF 25(PA++)」、エスティローダーのリキッドファンデーション「ダブル ウェア ステイ イン プレイス メークアップ」など、UVカット機能も備えた化粧下地やファンデーションが人気で、日焼けの可能性を減らすために日焼け止めを使うだけでなく、ファンデーションを選ぶ際にも日焼け止め機能があるものを選び、総合的な効果を高めようとする傾向が見られました。

20231217_13台湾の 化粧下地カテゴリー13位のPONY EFFECT「水透光妝前防護乳升級版PRIME PROTECT SUN BASE SPF50+/PA++++」、エリクシール「シュペリエル デーケアレボリューション SP+」、ボビイ ブラウン「インテンシブ セラム ラディアンス プライマー SPF 25(PA++)」、リキッドファンデーションカテゴリー1位のエスティローダーのリキッドファンデーション「ダブル ウェア ステイ イン プレイス メークアップ」

また、マスクのない生活となり、メイクをする頻度が増えたことで、メイク落としへの関心も高まりました。アテニア「スキンクリア クレンズオイル アロマタイプ」、シュウ ウエムラ「アルティム8∞ スブリム ビューティ クレンジング オイル」、ボビイ ブラウン「スージング クレンジング オイル」、クリニーク「テイク ザ デイ オフ クレンジング バーム」の計4アイテムがメイク落としカテゴリーで受賞。

20231218_14台湾のメイク落としカテゴリー1〜3位のアテニア「スキンクリア クレンズオイル アロマタイプ」、シュウ ウエムラ「アルティム8∞ スブリム ビューティ クレンジング オイル」、ボビイ ブラウン「スージング クレンジング オイル」、メイク落としクリームカテゴリー1位のクリニーク「テイク ザ デイ オフ クレンジング バーム」

特にこのうち、クリニークの「テイク ザ デイ オフ クレンジング バーム」は6年ぶりに設置となった「メイク落としクリーム」カテゴリーでの受賞です。台湾は温暖な気候、また近年の温暖化から、さっぱりとしたテクスチャーのメイク落としが好まれる傾向にあり、メイク落としカテゴリーでは例年、化粧水やコットン、べたつかないオイルなどのメイク落としが受賞する傾向にありました。しかし同商品はメイクを落とした後のしっとり感と伸びの良さが特徴で、「クリーム状のメイク落としは重くてべたつく」という既成概念を覆して市場を開拓しました。

香港、台湾、そして上海でベスコス関連イベントを開催 

ベストコスメアワード2023 発表日当日の2023127日、台湾の@cosmeでは約40名のKOLを招待して、ベスコス受賞アイテムを自由に試すことができるイベントを開催しました。会場は台北市にある孫立人將軍官邸で、和洋折衷を取り入れた温室のような開放的な空間で、KOLが受賞アイテムを試したり、SNS用の撮影や配信を行なったりして情報拡散し、ベスコスのムードを高めました。また同9日には台湾と日本のベスコス受賞アイテムを展示した別会場で台湾の@cosme 会員を招待したファンミーティングも行いました。

上海でも、若者が多く集う人気スポット新天地にて、日本のベスコスアイテムの体験が可能なポップアップイベントを20231222日〜25日と 1229日〜202411日に開催予定です。上海の生活者に@cosmeベスコスを紹介し、8日間で5万人の来場を見込みます。

20231218_15上海・新天地にて開催のポップアップイベントのイメージ

さらに香港でも、2024年1月19日〜2月1日にポップアップストアをオープン予定です。「ベストコスメタワー」など日本の@cosme TOKYO を再現し、香港、台湾、日本の@cosmeベスコス受賞商品を展示、一部販売します。会場は観光や夜景の名所として知られる一大繁華街・尖沙咀(チムサーチョイ)の有名ショッピングモール「K11 Art Mall(アートモール)」です。アートモールは地下鉄MTR駅直結、上層階は高級マンションThe Masterpieceとハイアットリージェンシーホテルとなっており、最近はモール全体でZ世代をターゲットにした店舗の誘致が積極的に行われています。 

香港、台湾そして上海と、中華圏にも​​​​メディアを持ち、イベントを通じてリアルな体験の場を創出できる@cosme。ベスコス受賞をきっかけに、同地への進出、販売拡大の支援も可能です。 

>>@cosme(香港)のサービメニュー概要はこちら
>>@cosme(台湾)のサービメニュー概要はこちら

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