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美容を楽しみたい! ポジティブなムードが戻ってきた|連載:@cosme編集長の「いつもなにかを考えている」Vol.17

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@cosme編集長・篠田による定期連載。ユーザーの姿を通して気づいたこと、そしてちょっと先の未来のことなどについて独自の目線で語ります。Vol.17のテーマは「上半期ベスコスの振り返り」について。

2021年上半期の美容のムードは?

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6月10日に「@cosmeベストコスメアワード2021 上半期新作ベストコスメ」が発表になりました。今回は、2021年上半期の美容のムードってどんなだった?という視点で振り返ってみようと思います。

2020年から続いているコロナ禍から1年が経ち迎えた2021年。ユーザーの心理にも変化が出てきました。マスク着用が当たり前となり、2020年のベストコスメでは、スキンケアアイテムへの熱量がグッと高まりました。

その流れは引き続きあるものの、2021年の上半期では、メイクへの熱量が戻ってきています。外出しなくても、マスクをつけていてもリップを楽しむひとが増えたり、SUQQUのシグニチャー カラー アイズが総合ランキング2位にランクインするなど、アイメイクの人気も復活したり、とベストコスメを通じてメイクアップの盛り上がりを感じるようになりました。

また、健康になりたいという本質的な願望を抱くひとも多く「免疫力」というキーワードも多く見られました。外見の美しさだけではなく、体の内側のケアが大切だと感じるひとが増えたものコロナ禍の特長と捉えています。

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そして、2020年から引き続き強いキーワードといえば「マスクメイク」。マスクによる肌悩みを解消するために「シカ」が配合されたアイテムは、この上半期常に上位にランクイン。また、マキアージュのドラマティック ヌードジェリー BBのようにマスクに付きにくい、マスクをしても崩れにくい、などをうたったアイテムの人気は、コロナ禍がつづく限り需要がありそうです。

美容は、自分軸で楽しむもの

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そして何より変化を感じたのは、「美容は自分のためにするもの」という価値観の拡がりです。他者視点を考慮して美容にはげむのではなく、まずは自分のため、というムードは定着しつつあります。また、スキンケアやメイクをする男性が増えているのも明らかで、今後、美容で多様性が加速するのはほぼ間違いありません。

さらに、メイクをする・しないは選択肢、ということも自覚するようになりました。その日の予定でメイクをする日もあれば、まったく何もしない日もあるーー。というように、メイクは毎日必ずするものから、自分で決めていい、というマインドに変化してきています。

2020年から不安な状況が続いていましたが、2021年上半期は「美容を楽しみたい」というポジティブなムードが戻ってきました。そして、その楽しみ方はあくまで"自分"が決めるーー。このムードは、もう少し続きそうです。

 

この連載に対するご意見・ご感想などぜひお聞かせください。より良い美容業界のためにみなさまと対話していけたらと思っております。

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写真・文/篠田慶子

 

 

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profile

篠田慶子(しのだ けいこ)

@cosme編集長。東京都生まれ。大学卒業後、ファッション誌でスタイリスト・編集者を経験。その後、フリーペーパーの編集者を経て、株式会社メディアジーンにてcafeglobe編集長、GLITTY編集長を経て、2017年10月に独立し、現職に至る。Pinterestのフォロワー数は26万人を超える。

 

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