2022年6月9日、香港・台湾の@cosmeでも「ベストコスメアワード上半期新作ベストコスメ」が発表されました。それぞれの受賞アイテムとそこから垣間見えるトレンドとともに、ベスコス受賞ブランドやこれから海外進出を行うブランドが中華圏マーケティングに活用できる香港・台湾 @cosmeが展開するサービスをご紹介します。
中国語の繁体字を書き言葉として使用する地域である香港、台湾は、どちらも親日の地であり、日本ブランドの化粧品に好感を持つ生活者が多く存在しています。中国大陸の生活者が香港・台湾発の情報をフォロー・リサーチしている面もあり、同じ広東語圏で、地理的に香港と隣接し、日本の総人口と同等の約1.26億人が住む広東省をはじめ、中国大陸への本格的なマーケティングの導入地点としても可能性を秘めた場所です。
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総合大賞と5つの部門新秀賞、実店舗の人気ベスト10を発表した香港の@cosme
香港の@cosme べストコスメアワード2022上半期新作ベストコスメでは、ユーザーの評価と注目度にもとづいて、2022年上半期の総合大賞と5つの部門の新秀賞が発表されました。
総合大賞はNARSの「ライトリフレクティング ファンデーション」です。2022年上期にフォーミュラを一新し、成分の70%以上をスキンケア成分で構成した同リキッドファンデーションが総合大賞とファンデーション部門の新秀賞を同時受賞しました。
また、エスティローダーのリニューアルしたエイジングケアシリーズ「Revitalizing Supreme+」から、フェイスクリーム部門で「シュープリーム プラス YP クリーム」、アイクリーム部門で「新生活膚彈活眼霜 Youth Power Eye Balm(日本未発売)」が新秀賞を受賞。エスティローダーの代表作で香港の生活者にも広く認知された存在であるシュープリームシリーズのリニューアルのインパクトの大きさが伺われました。
そのほか、ルースパウダー部門でローラ メルシエ「トランスルーセント ルース セッティング パウダー トーンアップ ローズ」、美容液部門でイニスフリー「レチノール シカ リペア セラム」がそれぞれ新秀賞を受賞しました。ローラ メルシエの同ルースパウダーとイニスフリーの同セラムは日本の@cosmeの2022年上半期ベスコスでも部門2位に入賞しています。日本同様マスク生活が続く中、マスクによる肌トラブルにやさしい「軽いつけ心地」や「肌ケア」の効果をもつアイテムが人気となりました。
また、香港の@cosme STOREの販売実績から選出する「香港 @cosme STORE ベストヒット賞」も1位から10位を発表。1位は、エテュセのマスカラ「アイエディション (マスカラベース) LE」、2位にキャンメイクのアイシャドウ「シルキースフレアイズ(マットタイプ)」、3位はヴィセのアイシャドウ「パノラマデザイン アイパレット」でした。
香港の@cosme STORE は、日本ブランドに特化した品揃えに、香港在住の日本ブランド好きな生活者が集まる好循環がはたらく店舗となっており、現在香港内に3店舗を営業しています。今回のベストヒット賞入賞ブランドの顔ぶれは、エテュセ、キャンメイク、ヴィセ、セザンヌ、ANESSA、KATE、ALLIEなど、ほとんどが定番人気ブランドの新商品でした。しかし一方で、2022年上期に香港に初上陸したアイメイクブランドCOCOROIKI(ココロイキ)の「アイデザインライナー」も 5位にランクインしました。同ブランドはトレンドを押さえたカラフルな色味やパール入りのアイライナーやマスカラが他にはないと香港の生活者に支持を得ている模様です。
また、今回の香港 @cosme STORE ベストヒット賞 10位までの商品は全て日本ブランドの商品でしたが、日本の@cosmeの上半期ベスコスと同時受賞となったのは2商品のみでした。発売時期の違いを考慮しても、香港の日本とは異なる動向が垣間見えます。
総合大賞と18部門の新秀賞を発表した台湾@cosme
一方、台湾の@cosme べストコスメアワード2022上半期新作ベストコスメでは、2022年上半期に発売された約 1,000 件の新商品から総合大賞と18部門の新秀賞が発表されました。総合大賞は化粧水部門新秀賞と同時受賞のオリジンズ「アンドルー・ワイル フォー オリジンズ アドバンス トリートメント ローション」です。従来品の10倍の霊芝(れいし)を配合したという同商品には肌あれの鎮静や保湿を評価するクチコミが多く集まりました。
その他の部門の新秀賞の顔ぶれを見ても、ラロッシュポゼの美容液「B5瞬效全面修復精華 Cicaplast B5 Ultra Repair Serum(日本未発売)」や、台湾発ドクターズコスメDR.CINKのジェル「超肌能修護奇蹟凝霜 Ultra-Repairing Magic Moisturiser(日本未発売)」、日本より早い2022年3月に発売されたディオールの洗顔料「ラ ムース ピュリフィアン オフ オン」と、日本や香港同様にマスクと接触しておこる肌あれのケアができる商品に引き続き人気が集まりました。台湾発Timeless Truth Maskの、マスクから露出する目の周りを集中ケアするアイマスク「冰萃奇蹟耀眼膜 Eyes Refresh Eyes Awake Anti-wrinkle Eye Mask(日本未発売)」も新秀賞を受賞しました。
ボディケアのカテゴリではロクシタンの「シア ハンドクリーム」がハンドクリームではじめて新秀賞を受賞(日本ではハンドクリーム部門第3位入賞)。これは手指の消毒による乾燥を防ぎたい生活者のニーズを反映したものと言えそうです。ベースメイクでは、香港で総合大賞とファンデーション部門の新秀賞を受賞したNARSのリキッドファンデーション「ライトリフレクティング ファンデーション」が台湾でも新秀賞を受賞、ランコムのクッションファンデーション「タンイドル ウルトラ ウェア スキンフィット メッシュクッション」も新秀賞を受賞し、つや肌メイクが支持され、クッションファン デーションが再び注目を集めている模様です。
また、ロート製薬 肌ラボの「極潤 薬用ハリ乳液」「極潤 薬用ハリパーフェクトゲル」、台湾ドクターズコスメDr.Mayの美容オイル「專業ACE撫紋精華 Lab Formulation ACE Wrinkle Retinol Serum(日本未発売)」、資生堂リバイタル「ローションセラム」など、レチノールやビタミン C、ビタミン E などが配合されたエイジングケアの商品も今回の新秀賞の顔ぶれに目立ち、注目度が増している様子が伺えました。
香港・台湾@cosme からはじめる中華圏マーケティング
香港・台湾の@cosmeでは、日本と同様に@cosmeベストコスメを受賞したアイテムだけが店頭販促物、Webページ、広告等に使用できる、「@cosmeベストコスメロゴ利用サービス」などを展開しています。現地最大級の美容レビューサイトとして、タイアップ記事の制作やユーザーコミュニケーション設計を軸としたクチコミマーケティングを展開しており、中小から大手まで幅広い化粧品ブランドからマーケティングパートナーとして信頼と支持を得ています。また、日本の@cosmeのランキングロゴ利用サービスなど、日本の@cosmeが展開しているサービスで香港・台湾でのプロモーションにも有効活用できるものもあります。
これらの各種サービスを活用して、香港・台湾内はもちろん、両地域から中国大陸へ波及させていく中華圏マーケティングを描くこともできます。
台湾の@cosmeで2022年上半期フェイスマスク部門の新秀賞を受賞した
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台湾の生活者に向けて東京・原宿の@cosme TOKYOからライブ配信もスタート
日本の@cosmeの旗艦店、東京・原宿の@cosme TOKYOから台湾の生活者に向けて注目商品を紹介するInstagramライブも2022年7月からスタートしました。毎週木曜夜、台湾在住の台湾@cosme編集部員と@cosme TOKYOにいる中国人BAとをつなぎ、2人の対話形式で@cosme TOKYOの注目商品を紹介。一部商品を台湾の@cosme SHOPPINGで購入可能としています。
台湾トレンドがわかるレポートを毎月無料公開中
また、台湾@cosmeに蓄積されるデータをもとに、台湾コスメ市場のトレンド・消費者行動の分析や予測を行なうCMRI(Cosmetic Marketing Research Institution:コスメマーケティング総研)では、半期ごとに台湾現地在住のブランド担当者様を対象としたセミナーを開催しているほか、毎月レポートを公開しておりどなたでも無料で閲覧できます。
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